虚無:追憶、そして…


~追憶:冴~
2001年○月7日
ヤクザ達による爆弾から逃れ、すぐさま脅迫者に捕まった後の、次の日の朝だった。
冴「ん…」
少しずつ目が覚め、自分の周りを、体を見て一気に覚醒する。
それは、昨日とまったく同じだった…。
場所は変わっているだろうが、同じような廃墟のある部屋の中にいた。
イスに座らせられ、昨日と全く同じ縛られ方、猿轡で監禁されていた。
冴(あたし、、また捕まったんだ…! いやっ!)
両手足をしっかり後ろ手に縛られ、胸縄も割縄の補強もきっちりと、太ももまで締められ、その体は腰と足首の縄でイスに括りつけられていた。
ハンカチで口に詰め物をされ、その上から手拭いをしっかりと噛ます猿轡。
そして、、胸に、タイマー性の爆弾が括りつけられていた。
タイマーは動いていないが、いずれこの爆弾で、爆殺しようと…。
昨日の強烈な破壊力を思い出し、あまりの恐怖に息が詰まりそうだ。
まるで、昨日の屈辱を思い出すような縛り、、。
男の魂胆に悔しがりながら、監禁されこれからどうなるのか想像し、恐怖に身を震わせる。
非常にしっかりとした拘束と猿轡。
体は動けないし、声も出せない。
拘束をほどこうとしてもがいても無駄な事は、昨日で痛いほど分かっている。
冴は、何か切るものがないかと、周りを見渡す。
昨日は鉄帯のおかげで、この拘束をほどけた。
しかし、今回は何もない、、。
予めあの男は、拘束をほどけそうな恐れのある欠片をしっかり片づけたのだ。
ずっと見られていたような発言をしていたため、冴が拘束から逃れられた原因を男もしっかり分かっている。
そのため、今回はそんな事はさせまいと、冴を完璧に監禁した。
それから何時間くらい経ったろうか、、。
時間の経過により不安と恐怖がどんどん増幅されていき、自然と涙が出てしまい、それにより嗚咽を漏らす。
冴(どうしてこんな目に…。)
と、扉の向こうから人の足音が…。
それに気づいた冴はビクつき、体を震わせる。
扉が開き、中に入ってきたのは、自分を脅迫してきた男だった。
そう、アベルである。
冴をずっと脅迫し、陥れていたのは、アベルだったのだ。
アベルのことを知らない冴。
そして、アベルがゆっくりと近づき、目の前まで迫り、冴の顔に腕を伸ばす。
冴(いや…。お父さん、、お母さん…!)
まだ幼い冴は、すっかり竦み上がり、遠い両親に助けを求める。
アベルの伸ばした腕に、怖がる冴は、(またいやらしい事をされる)と思い、顔をそむけて目を瞑る。
そんな冴の可愛らしい反応に笑みを浮かべ、可愛いというように冴の首から上をねちっこく撫で始める。
抵抗を我慢しようとも、いやらしい手つきによる感触に我慢できず、思わず反応して声を漏らしてしまう。
そんな冴を満喫し、アベルは愛撫しながら冴に囁く。
ア「私の名はアベル。ロンダーズの幹部だ。」
正体を明かした。
冴は、ロンダーズという言葉に、聞き覚えがある。
確か…、思い出そうとする冴に、アベルは囁く。
ア「私はタイムレンジャーと戦っている。特に、タイムピンクとね。」
思い出した! 一度タイムピンクと会ったことがあり、その時聞いた単語だ。
冴は、きっちりと戦士として刑事として悪と戦う年上のユウリに、強い憧れをもっていた。
そして、打ち解けていくうちに、彼女の人間らしさと大人としての魅力と面倒見の良さに、戦士としてだけでなく、女としても憧れていて、大好きだった。
そのユウリに対し、アベルが何か強い憎悪と執着を持っていることを感じ取り、身を震わせる。
そんな冴から手を離し、アベルはカメラを用意して、冴に向けて固定した。
何をするつもりなのだろう?
不安げにカメラを見つめる冴。
ア「これから映像撮影を行う。ユウリを捕まえるために、お前は人質として役立ってもらうぞ、お嬢ちゃん。」
冴は驚きに目を見開き、(あたしのせいで、ユウリさんが…)と必死にいやいやをし、アベルに懇願する。
だがアベルは、すかさず冴の頬を張り、顎を摘んで顔を自分の方に向けさせる。
ア「大人しくしてろ。俺の本当の目的はユウリなんだ。お前みたいなガキ、本当は殺してもいいんだからな。」
その言葉に、恐怖と共に、それ以上に絶望に打ちひしがれる。
ユウリを捕らえるために、今まで冴は散々酷い辱めを受けてきた。
その上、大好きなユウリまで…。
脅されながらも、冴は弱々しくイヤイヤをする。
本当に健気な娘だ…、そう感心するアベル。
アベルも最初は、ユウリを捕らえるための人質として、かつユウリを苦しめるために、冴を辱めていた。
が、幼い風貌には信じられないくらい健気でまっすぐで、、さらに反応がいちいち可愛らしい。
いつしかアベルは、夢中で冴を嬲り者にしていた。
瞳に涙を潤わす懇願の目を自分に向けてくる冴を見ながら、アベルはその涙を拭い、嫌がる冴から満足げに離れ、
ア「これから撮影を始める。大人しくしろよ、いいな!?」
と口調を荒げ命令する。
思わず顔を逸らす冴に向け撮影を開始した。
アベルはすかさず冴に寄り、顎を乱暴に摘みカメラに顔を向けさせる。
そしてアベルは、カメラに向け、いやユウリに向け言葉を発する。
ア「やあ、ユウリ。ご主人様だよ。ククク、昨日は気持ち良かったようだね。君のいやらしい姿、よおく見てたよ。今の気分はどうだい?」
ユウリを馬鹿にするような物言いに憤る冴の頭にアベルはポンと手を置き、
ア「このお嬢ちゃん、知っているはずだよな? ガオレンジャーの大河冴ちゃんだよ。」
冴の頭を髪を撫でるアベル。
冴は嫌がるが、この様子も撮られてユウリに見せられる。
男の思い通りになるもんか!と必死に我慢する。
しかし、そんな我慢の様子もカメラは記録している。
そんな冴に調子に乗ったアベルは、さらにその手を頬や顎筋に運び、抵抗させようとくすぐる様にいやらしい愛撫をする。
ア「この子もたっぷり味わったなあ。とても可愛らしい子だったよ。」
冴は耐えるが、時折ビクッと反応してしまう。
ア「ふふ、こんな程度の愛撫でこんなに反応して、、けど必死に我慢してるだろ? 健気で可愛くてしょうがないよ。」
アベルの、自分の必死な我慢すらも叩き潰す言動に、あまりに悔しく涙を浮かべる。
そんな様子を目ざとく気づいたアベルは、
ア「あらら、もう泣いちゃったよ、仕方ないなあ。」
と、あからさまに言い、彼女の目元を拭う。
冴「うむぅっ!!」
そんなアベルに耐えきれず、嫌悪の声を上げ顔を逸らし、顔をゆがめてしまう。
ア「この子は、体も心もまだ幼いんだよ。」
アベルはさらにいじめてやろうと、彼女の太ももを愛撫した。
冴「んんっ、、んぅ~…。」
思わずくぐもった悲鳴をあげ、気持ち悪さと怒りから、目を閉じて抵抗する。
ア「けど素質は十分でね、5年後が楽しみな子だよ。愛くるしいお顔と、きれいな肌と髪の毛を持ってる。」
アベルは彼女を片手で抱きしめ、嫌がる彼女の髪の感触を顔で味わい、匂いを嗅ぐ。
昨日からずっと辱められ、体は汗まみれだった。
だがそれでも、心地よい匂いが鼻を漂う。
ア「ふふ。まだまだ子供でも、やっぱ女なんだな。汗まみれでも、うぅん、いい匂いだ。」
大げさに声を出し、冴の羞恥を煽る。
満足げに今度は頬に口づけをした。
冴「んふぅ~ぅっ!」
悲痛な呻き声を上げ、イヤイヤをする冴。
もはや抵抗や声を我慢できない。
そんな冴にアベルは満足して言葉を続ける。
ア「今まで私がこの子にどんな辱めをしたか、話そうじゃないか。」
と、カメラのユウリに向かって言うが、冴に向けて話しているようにも聞こえ、冴は屈辱だった。
今までの辱めを、冴に聞かせながらカメラに話すアベル。
ア「まず、この子の学校の強い先輩を催眠で操って、この子を襲わせたんだよ。」
冴「!!!」
はじめて聞くことに、驚きを隠せない冴。
だがやはりそうだった…、元々あんなひどい事をするような人たちとはとても思えなかったのだ。
それに、先輩たちは目がうつろで、明らかに様子がおかしかった。
しかしそれと共に、恐怖と憤りがする。
冴(あたしを辱めるために、先輩たちを操って襲わせて、、用無しになったら殺すなんて…っ!そんな、、)
そんな冴の様子に笑みをうかべながら、冴の耳元で、カメラに言う。
その翌日現場で冴を脅して連れ去り、言葉や愛撫で辱め、写真を質に奴隷にしたこと…。
仲間の目の前でショーツを脱がせたこと…。
自宅の窓の前でストリップをさせたこと…。
ビルの屋上に一人でいた冴を、からかうように生殺しにしたこと…。
戦闘後に冴を捕らえ、ヤクザに差し出したこと…。
ヤクザに水責めされ、イスに括りつけられ爆弾で殺されそうになったこと…。
かろうじて逃げ出せたところに、再度捕らえて元通り拘束したこと…。
事細かにねちっこく話した。
冴は今までのことがまざまざとフラッシュバックされ、気付いたら顔が真っ赤で、目からは涙がこぼれていた。
アベルはさらに、冴の顔を再度唇責めし、かつ太ももを撫でつける。
冴「んっ! んぅうっ!!」
その愛撫に、冴は嫌悪いっぱいに身を震わせてよけようともがく。
やがて手は、太ももからスカートを捲り、ショーツに指を這わせて、陰部をそっと撫でつける。
冴「んふぅ、、んぅ~!! うっ、、ふ…うぅう~~…!」
そのおぞましい感触と恐怖に、とうとうくぐもった声を上げ泣いてしまった。
アベルは満足したように愛撫の手を離し、頭を撫でつけ、
ア「ククク、泣いちまったよ。まだまだ子供だろう。なあ、ユウリ。」
と、冴の顎を摘みあげ、その泣き顔をカメラに映す。
彼女は涙がボロボロとあふれ、我慢できない。
アベルはその表情を堪能し、さらに続ける。
ア「今までの辱めで、この子は何度も何度も泣き喚いてなあ。全く手を焼いたよ。」
片手で顎を摘んでカメラに向かい泣き顔を晒す。
もう片手で頭を撫でつけ、そしてその手は、胸に括りつけられた爆弾をトントンと叩く。
それに冴はビクつき、アベルは表情を変えて、カメラに向かい言う…。


~追憶:ユウリ~
2000年●月2日
思わずオナニーをしてしまった次の日、媚薬の存在を感じ取り、そんな中電話で誰かも分からぬ男に脅迫され、郵便物を受け取った。
最初は脅迫に負けず気丈に言葉を返していた。
が、このディスクを見てみろ、と言われ、不安に身を震わせながら中を見る。
それは動画ファイルだった。
時間は30分ほどと結構長い。
彼女はファイルを開き、動画を再生してみた。
すると、ユウリは驚きに目を見開いた。
イスに括りつけられた少女がいた。
哀れなほどきつく厳重に縛られ、口には猿轡が噛まされており、胸には爆弾が括りつけられていた。
この少女に見覚えが、、思い出した!
ユ(ガオレンジャーの、、大河冴ちゃん…。)
一度会ったことがあった。
幼いなりに、必死に気を引き締め、健気に戦う少女に、ユウリは感心していた。
けどプライベートで接してみると、天真爛漫で、年相応、いやそれ以上に素直で幼い感じで自分に懐いた。
妹を亡くしたユウリ、、生きてたら、こんな感じなのかなあ…。
と、冴がたまらなく愛おしくなり、ユウリも冴に打ち解け、可愛がった。
そんな冴が、動画の中で無残に縛り上げられていた。
屈辱と恐怖を必死に表に出すまいと、表情を我慢している様子は明らかで、そのすぐ横の男‘Ⅹ’に憤る。
ユ(冴ちゃん、、なんて、ひどい事を…! こいつ、、一体誰なの?)
人間の姿に化けているため、アベルだとまだ気付かない。
そしてⅩは、見せつけるように冴を愛撫し嬲り、冴は必死にいやいやをして健気に避けようとする。
そんな姿と表情は何とも悲痛だった。
そして、一通り冴を愛撫したⅩは、今までの冴への辱めを話そうとする。
冴の表情が見る見る赤く染まり、悲痛な表情になる。
これだけでも、よほどひどい辱めを受けてきた事が容易にうかがえる。
Ⅹは、冴にも聞かせるように、淡々と詳しく、ねちっこく話していく。
冴の学校の先輩5人を操って襲わせたこと…。
その翌日現場で冴を脅して連れ去り、言葉や愛撫で辱め、写真を質に奴隷にしたこと…。
仲間の目の前でショーツを脱がせたこと…。
自宅の窓の前でストリップをさせたこと…。
ビルの屋上に一人でいた冴を、からかうように生殺しにしたこと…。
戦闘後に冴を捕らえ、ヤクザに差し出したこと…。
ヤクザに水責めされ、イスに括りつけられ爆弾で殺されそうになったこと…。
かろうじて逃げ出せたところに、再度捕らえて元通り拘束したこと…。
事細かにねちっこく話した。
終わった時は、冴の表情はますます屈辱に歪み、何とも痛々しかった。
その内容を聞いたユウリは、あどけない少女への、想像を絶する辱めを理解し、怒りに身を震わせる。
ユ(ひどい…!こんな、、まだ子供の冴ちゃんに、、なんて、酷い事をするの…! あたしを、辱めるためだけに…。あたしのせいで…。)
そう憤る間も、動画は続く。
Ⅹはさらに冴を嬲り者にし、とうとう冴は泣いてしまった。
仕方ない、、まだ本当に子供なのだ…。
こんな責めに耐えられるはずなどない。
ユ「もうやめて、、やめてあげて…!」
痛々しい冴の嗚咽と表情にユウリは、動画の中のⅩに向け思わずそう言う。
そしてⅩは表情を変え、冴の胸に括りつけた爆弾をトントンと叩く。
あからさまにビクつく冴。
なんてかわいそうな光景だ。
Ⅹ「これが何だか分かるよな。爆弾だ、それも手製のね。威力は絶大だ。もし爆発したら、この子の体なんて、ひとたまりもない。私が何を言いたいか、分かるな?」
ユウリの身が震える、何てことだ。
Ⅹ「私の言う事に素直に従わないと、この子の命はない。分かったね?」
そして最後にⅩは、
Ⅹ「これからたっぷりと君を辱めてやろう。この子を死なせたくなかったら、これからも大人しく命令に従うんだ。じゃあね。」
動画が終わった。
もはや従うしかない…、そう観念したユウリ。
冴という人質を取られ、逆らう術をもぎ取られたユウリは、諦めて手紙の通りに行動することにした…。


~そして現在、刑務所~
看守に銃を突き付けられ、向かい合わせで離れて大人しく立っているユウリと冴。
冴は、未だ嗚咽が止まらず、シクシク泣いている。
ユウリは怒りに身を震わせ、アベルに向かい吠える。
ユ「これは、どういうことよ…! あたしがあんたに従えば、冴ちゃんは助けるって、そう言う約束だったじゃない…。それが、、どうしてよ!!」
あまりの怒りに叫ぶユウリ。
すかさず看守が銃を突き付ける。
そんなユウリに、淡々と言うアベル。
ア「ふふ、約束は守ったじゃないか。私は、爆弾からこの子の命は助ける、て言ったんだよ? その通り、この子は爆死せずに済んだじゃないか。君の恥ずかしい行為のおかげでね…。」
ユ「あなたがやらせたんじゃない!! ああぁっ…!」
冴「ユウリさん!」
アベルの酷い物言いに、叫ぶユウリ。
だがすかさず、ローターが振動をはじめ、ユウリはあえぎ声を出して、身を痙攣させる。
心配してそんなユウリを呼ぶ冴。
ア「君は私たちの捕虜なんだ。それを忘れるな。生意気な口を聞くことは許さんぞ。…おチビちゃん、お前もだ。分かってるな。」
と、今度は冴に向い脅し、近づく。
未だヒックと嗚咽を漏らす冴は、迫るアベルに怯えて立ち尽くす。
アベルが冴に腕を伸ばした、その時。
ユ「や、、やめて…! 分かり、、ましたから…っ!」
ローターの刺激に耐えながら、ユウリは冴を助けるために屈辱を抑え、敬語でアベルの行動を止めさせる。
ア「おやおや。快感いっぱいの顔をしながら、可愛い冴ちゃんを助けようとは。泣かせるじゃないか。」
やはりユウリの心は冴よりもずっと強固で、それを十分理解しているアベルは、むしろその強さを堪能するように、舐めまわすようにユウリの震える体を眺める。
だが無情にも、アベルはいきなり怯える冴に腕を伸ばし、
冴「きゃうっ!!」
ユ「さ、冴ちゃん! や、やめてぇ!!」
アベルは小さい胸を鷲掴みにした。
冴「やだっ!! 離してっ!!」
冴はいきなりの暴虐に悲鳴を上げ、手を離そうと逃げようとその腕を掴む。
が、アベルはユウリの懇願にも耳を貸さず、冴の抵抗をあざ笑うかのように胸を握りしめる。
冴「あ、、いだいっ!!」
冴は痛みに顔をゆがめ、あまりの屈辱に再び涙を流す。
再び泣いてしまった冴を抱き寄せ、アベルは言う。
ア「ククク。弱っちい小娘だな。ユウリはどんなに辱めても、最後まで我慢したぜ。それが俺にはたまらくてたまらなくてしょうがなかったぜ。 ベロリッ!」
冴「ひゃうっ! う、、うぇえ…」
いやらしく冴の耳元で囁き、その耳を舐め上げるアベル。
ユ「やめてください! …あ、、なっ!」
ユウリが懇願したその時、アベルは後ろから冴の首に腕を回し、締め上げる。
冴は、「ぐうっ」と苦しげな声を出し、思わず逃れようと、アベルの腕を掴む。
だがアベルは離さず、逆に強く冴の首を締めあげ、抵抗をやめさせた。
苦しさに冴は抵抗をやめ、アベルも力を抜いた。
相変わらず首に腕を回していたが。
そんな光景に、ユウリはすぐにでも助けに行きたかったが、看守に銃を押しつけられ、抵抗を封じられているため、利かない懇願を繰り返すのみだった。
その上、アベルは拳銃を取り出し、それを冴のこめかみに突き付けた。
冴「や…っ!」
ユ「な、、何するんです!? 彼女を離してあげて!」
ア「黙れ、大人しくしろ! じゃないとこの娘の頭をぶっ飛ばすぞ!」
先ほどとは打って変わって冷たく粗暴な口調、台詞に、捕らわれた冴は怯えてしまった。
冴「っ、、や、、いやっ…!」
ユ「く…っ!」
アベルの卑劣な行為に、ユウリは強く睨む。
それを見たアベルはすかさず冴の首を絞め、こめかみに強く銃を突きつけ、
冴「ひぅっ!!」
ユ「あっ、冴ちゃん! やめて!!」
ア「お前、そんな生意気な目を向けられる立場か? 私がこの子を辱めようと思ったのは、ユウリが私を追い詰めたからだ。私の思いを聞かず、そればかりか殺そうとした。だから私は復讐を決意したんだ。お前を苦しめるため、さらにはお前の大事な人間もな。」
ユ「っ…!」
悔しげに目を俯かせるユウリ。
さらにアベルは捕まえた冴の耳元で、だがユウリに聞こえるような声量で言う。
ア「この子も可哀想になあ。ユウリのせいで、年頃の女の子にとってこの上ない辱めを受けることになってよ…。ただユウリと仲が良かっただけでな。言ってみればこの子は、ユウリのとばっちりを受けただけだ。そしてここで屈辱と絶望にまみれ生涯を終えるんだ。」
突きつけた銃で冴の黒髪や頬を撫でながらねちっこく囁く。
ユ「…。」
リアルな物言いにすっかりビビり竦み上がってしまった冴に、ユウリは自責の念が強くなる。
ユ(ごめん、冴ちゃん、、ごめんなさい! あたしのせいで…)
気の強い凛々しいユウリも、すっかり申し訳ないという顔で俯いてしまった。
だがその自責の念はユウリだけでなく、冴にもあった。
首に腕を回され締められている上に銃を突きつけられているため、余計な身動きや言動はできなかったが、それでも冴の瞳にはユウリに対する恨みの色はなかった。
ユウリは、ただ仲が良いというだけで自分の戦いに巻き込まれる形で辱められ生き地獄に叩き落された、まだ年端のいかない冴に対し、自責の念を感じていた。
一方冴も、自分が不甲斐なく捕まって人質にされてしまったために、勝気なユウリがいやらしい脅迫に大人しく従い、そのまま刑務所に送られてしまった。
心優しく真っ直ぐな冴は、今までの辱めによる羞恥・屈辱、死ぬまで刑務所という生き地獄に対する恐怖・絶望の中でも、同じく捕らえられてしまったユウリに対し、申し訳ない思いでいっぱいだった。
二人とも、お互いへの自責の念に、顔を歪ませ涙を浮かべる。
そんな姿を見てアベルはほくそ笑む。
そんな二人の自責の念も、アベルの計画通りだった。
タイプの違うユウリと冴を、異なる辱めでかつお互い自責の念に苛まれるように、陵辱地獄に叩き落して絶望に突き落とす。
時空を自由に行き来し、1年時代の異なる二人のヒロインを、こんなにも上手く…。
結果、完璧に二人はこの上なく辱められ捕まり絶望のどん底に叩き落した。
自分の陰謀が思い通りに達成できたことに、アベルは極上の高揚感と満足感に酔いしれていた。
すっかり弱々しい表情になってしまったユウリは、それでも懇願する。
ユ「やめて…。お願いだから、、離してあげてください…!」
惨めに捕らわれた冴を気遣うユウリに、アベルは冷酷に答える。
ア「やめてほしかったら、タンクトップを捲って、ユウリの乳房を私たちに見せるんだ。」
ユ「な…っ! そ、、そんなこと…。」
そう戸惑っていると、アベルはすかさず冴のこめかみに銃を押しつけ、
冴「ひや…っ…!」
恐怖に顔をゆがませる冴。
ア「逆らったら、この子の頭を吹っ飛ばすぞ。ユウリを捕まえた今、もはやこの娘に用はないんだからな。」
その言葉に、恐怖で唇を震わせる冴。
ユウリはすかさず、
ユ「やめてっ! やります、から…。」
アベルは冴を捕まえたまま、ニヤけて眺める。
ユウリは恥ずかしくて嫌だったが、仕方ない。
可愛い冴を助けるためだ。
逆らったら、アベルは容赦なく冴に発砲するだろう。
目の前で冴を人質にし、彼女の恐怖に歪んだ顔を見させられる。
冴は自分にとって妹のような存在。
もう二度と妹を失いたくない…。
もはや言う事を聞いて、早く助けてあげないと、と思う。
ユウリは恥ずかしながら、少しずつタンクトップを捲っていく。
そんなユウリに、冴は申し訳ないという思いでいっぱいだった。
すぐにでもアベルの腕から逃れたいが、アベルの力は自分ではとても敵わないと分かっていた。
さらに、今までと先ほどの泣き喚く程の凌辱で、体は疲れ切り、力が思うように入らない。
仮に逃れたとしても、力づくか脅迫で元通り捕まるのが落ちだ。
その上、銃を突き付けられ、発砲される恐怖から、体を動かせない。
抵抗しても無駄だと思い知り、冴は力なく首に回されたアベルの太い腕を小さい手で掴み、俯き加減で大人しくしていた。
申し訳なさと恐怖から、時折ヒックと嗚咽が漏れる。
ついにユウリの豊かな乳房が晒される。
ア「よし。しばらくそのままで乳房を晒してろ。」
ユ「…っ!!」
その命令に憤りながらも、ユウリは口惜しく従った。
目の前で冴が人質にされているため、逆らう素振りすらも見せられない。
アベルはさらにユウリに見せつけるように、冴の長い黒髪に顔を埋め匂いを嗅ぐ。
ぞわっとした感触と嫌悪に身を震わせる冴。
アベルは羞恥で真っ赤に染まった冴の耳元に、ユウリにも聞こえるように囁く。
ア「よく見ろお嬢ちゃん。あれが大人の女の体だ。お前にまだない、女の魅力だ。」
冴を罵倒する物言い、しかも冴本人が気にしてる幼い外見のことを言われ、顔を歪ませ、唇を噛む。
さらにユウリも、自分の体に対するアベルのいやらしい言動に、羞恥に頬を染め、タンクトップを捲りあげて押さえていた腕をぶるぶると震わせる。
すぐさまタンクトップを下したいが、冴のことを思い、必死に辛抱して腕でタンクトップを押さえる。
そんな二人を満喫しながらアベルは、冴のこめかみに突き付けた銃を動かす。
銃の動向に怯える冴の、まだ膨らみかけの乳房をタンクトップの上から、その形を確かめるように撫でる。
冴「やっ…だ…っ!」
ア「お嬢ちゃんの胸はまだちっちゃいからなあ。ほら、よく見るんだ。ユウリのきれいで豊かな乳房を。」
冴「う…っ!」
アベルはねちっこく囁きながら、冴の首に回した腕で冴の顎をしゃくりあげ、見せつける。
今まで冴は、ユウリを気遣い、見まいと顔を俯かせていたのだ。
そんなアベルの酷い物言いと行為に、またユウリの本当に羨ましい胸の豊かさに、冴は屈辱と共に劣等感に苛まれる。
そんな冴の姿にアベルは満足し、
ア「いつまで見せてるんだユウリ。胸を隠しなさい。冴ちゃんが悔しくて泣いてしまったよ。全く見せつけやがって。」
と、冴のこめかみに押し付けた拳銃を仕舞った。
ユ「…っ!!(あ、、あんたが、冴ちゃんを人質にして、、命令して、無理やり見せろって…!! …冴ちゃん。)」
アベルの罵倒と行為に憤りながらも、冴から拳銃を引いたことに安心する。
だがアベルは、拳銃を仕舞ったが、冴の首に腕を回し、捕まえていたままだ。
悲痛な面持ちのまま、ユウリはタンクトップを元通り下した。
そんな二人に満足げに舌なめずりしたアベルは、さらに辱めを続ける。
ア「必死に耐えきる、そんな女の姿が私にはたまらなくてなあ。特にユウリは格別だったよ。それに比べて、お嬢ちゃんなんか、わんわん泣いてばかりで、色気も何にもなくてよ、子供なんだよお前は。ま、それはそれなりに愉しめたがな。」
アベルの耳元での罵倒に、冴は屈辱いっぱいに俯き、涙をぼろぼろ流す。
こぼれ落ちた涙の雫が、彼女の首に回されたアベルの腕にしたたり落ち、満足げなアベル。
ア「空手が強い、と聞いたが、お前小さい頃いじめられたろう? 分かるんだよ、いじめられてた者のタイプは。いじめ甲斐があってな。」
ずばりと言い当てられ、冴はさらに泣く。
その通りだったのだ。
小さい頃、ドジでやはりちっちゃい自分はよくいじめの対象にされ、それが悔しくて父の厳しい稽古にもついて行け、強くなった。
それが誇りで、自分に自信が持てた。
しかし、そんな自分の自信を根底から叩き潰すアベル。
ア「けど懸命の空手の稽古も全て無駄だったな。お前は弱いんだよ、お嬢ちゃん。」
その一言が決定打だった。
アベルは冴の首に回した腕を離し、彼女の体を開放した。
冴は声を上げ、その場にうずくまり泣いてしまった。
ア「ふ、本当にいじめ甲斐のある子だ。なあ、ユウリ。」
ユ「…っ!! (く、、この悪魔…!)」
冴への容赦ない甚振りに、ユウリは憤りの顔でアベルを睨む。
すぐにでも冴に駆け寄ってやりたかったが、やはり看守に銃で動きを封じられているため、口惜しさに唇を噛みながら、大人しく立ち尽くし冴を心配そうに見つめる。
一方冴は、アベルのその言葉にさらに泣く。
今までも、ガオレンジャーの仲間やクラスメートにも、からかわれたりしていた。
まあ大半は、愛情の裏返しだと冴も気付いているが。
結局自分は、あの頃と変わっていない。
いじめられっ子なのだ…。
ユウリは、そんな冴の事情を、冴自身から聞いていた。
けど、それでも強くなろうと小さな体で頑張ってきた健気さに、そして悪を憎み弱い人々を助けようと奮闘する正義感と優しさに、本当に冴を愛おしいと思っていた。
そんな冴の自信と努力を根底から打ち砕くアベルに強い憤りを感じ、泣きじゃくる冴が痛々しく、ユウリ自身も涙が浮かぶ。
そして、満足したアベルは、看守に命じる。
ア「さて、この二人にペニスギャグを噛ませて、元通り労働場に連れていくんだ。」
看守はすかさずユウリと嗚咽を漏らす冴にペニスギャグを噛ませ、元通り猿轡をし、別々に労働場に連れて行った。

労働場で、ユウリは懸命に労働していた。
と、そばに冴が、同様に懸命に労働していた。
泣きはらした顔で、時折嗚咽を漏らしている。
重労働がつらいのだろう、、大人の自分でさえきつすぎる内容だ。
まだ働いた経験すらない子供の冴には耐え切れることではない。
それに、いやらしい服装にローターの感触と、男根を模したペニスギャグを常につけられる屈辱と羞恥。
時折、看守がいやらしい視線を送り、その度に冴は我慢できずに恥ずかしげに反応し、体を庇ってしまう。
その行動に、看守は「ちゃんと働け!」と怯える冴に迫り、鞭を浴びせる。
ユウリは哀れに思い、労働しながらさりげなく冴に近づき、気づいた冴の頭をポンポンと撫でて励ました。
冴はその励ましに、嬉しさに涙を浮かべて、それに答えて、労働に従事する。
その後の冴は、つらいながらも弱みに耐えて懸命に労働を続けた。
ユウリの励ましに応えるように、、何て健気で優しい女の子なのだろう…。
その姿に、ユウリもいつしか励まされる思いだった。
自分がこの子の心の支えにならなければ…、そう決心するユウリだった。

労働が終わり、夕食をすまして、またスタンガンで気絶させられ、気付いたら元の牢屋で寝ていた。
汗だくに汚れた体はきれいに洗われ、新しい囚人服を着ていた。
また、、ユウリは屈辱に震えながらも、ユウリは思った。
冴は大丈夫だろうか、、まだあどけない冴を思い、何とか彼女は助けられないか、即ちここから脱出できないか、と思う。
だが、ここはもはや地球ではなく、別の星の刑務所だ。
とてもそんな事など、、とあきらめそうな心を必死に抑え、考える。
ユ(そうよ、、あたしがここに連れて来られた時のあの船…。あれを使えば、、港にはかなり近いし…。けど、どうやってこの刑務所を脱出するの…? そうだ! 看守が持っている銃を使えば。)
だんだん脱出への希望が、小さすぎる希望が見えてくる。
ユ(一人では無理ね、、冴ちゃんと協力すれば何とか、、。けど、どうやって?)
そう、どうやってあの子に自分の意思を伝え、協力させる事が出来よう。
食事以外は常に猿轡を噛まされ、言葉を発することができないのだ。
そう、やつらは、内部テロが起きないよう、集団での反抗が起きぬように、常に彼女らに猿轡をし口を塞ぎ、屈辱感を与えるだけでなく意思の疎通ができないようにしているのだ。
底知れぬやつらの陰謀と刑務所の厳重すぎるシステムに、屈辱を感じながらも、必死に考える。
けど何も考えつかない。
何とか、ジェスチャで冴に分かってもらうしかない、、そう決めたユウリだった。
またも急速に眠くなってきた。
薬を嗅がされてる、、ユウリは悔しがりながらも、眠りに落とされる。


次の日、、けたたましいベルの音にユウリは深い眠りから目を覚ます。
看守に命令され、昨日と同様正座をする。
昨日のこの時間は、屈辱に身を震わせていたが、今日は違う。
力強い決意の目をしている。
ユ(何とか冴ちゃんと、逃げ出してやる…!)

また元通り重労働につくユウリ。
すぐそばで、冴も必死に働く。
今日はたくさんの囚人が入ってくるらしく、看守の数は少なめだった。
今日がチャンスよ! ユウリはそう思った。
ユウリは監視の目をうまく盗み、冴に近づき気付かせる。
何かと思ってユウリを見る冴。
ユウリは、猿轡された顔と手の仕草で必死にジェスチャし、冴に何とか意思を伝える。
冴はポカンとしてクリッとした瞳でユウリのジェスチャを見る。
と、看守がこちらを振り向く。
それに素早く気づいたユウリは、すかさず労働に戻る。
この辺はさすがにプロの刑事だ。
それにつられ、冴も慌てて労働に戻る。
ちらりとユウリが冴を見ると、冴と目が合う。
冴は、理解したというように、ユウリの目を見てこくり、と頷いた。
これで冴と協力して逃げられるかも、、と希望を膨らませるユウリだった。
しばらくして、看守の目が再びユウリ達から離れる。
今だ!ユウリは冴に合図し、二人は看守に向い走る。
ユウリは看守にタックルし、看守は倒れてしまう。
落ちたライフルを、冴はすかさず拾い、ユウリに渡す。
ユウリははライフルを、銃を向ける看守に構えながら、看守の動きを止め、冴を連れ労働場から逃げだした。
労働場を抜け、刑務所の棟のそばを走るユウリ。
ユウリの後について走る冴。
ユウリは、やつらに運ばれる間、ここの構造を道を注意し、しっかり覚えていた。
港までの道も、かすかに覚えてはいる。
ユウリは後ろの冴に合図し、走り逃げる。
物陰に入り、再び行こうと合図しようと、冴に顔を向けたその時、
ユ「んふぅううっ!!」
急にローターが鋭い振動を上げ、ユウリはたまらず悲鳴を出し、体を震わせる。
心配し呻く冴、だが、
冴「むふぅうっ!!」
ユウリ以上に敏感に反応をし、悲鳴を上げる。
冴にもローターの振動が襲ったのだ。
陰部を擦り上げるローターのたまらない振動に、その場で悶える二人。
振動が止み、ユウリは冴を連れ懸命に走りだす。
しかしすかさず振動が襲う。
彼女らを逃がすまいと、振動で陰部を刺激し悶えさせ、動きを封じるつもりなのだ。
だが立ち止まるわけにはいかない。
やつらに捕まってしまう。
だがそんな二人の思いをからかうように、ローターは断続的かつ緩急をつけ、飽きがこないいやらしい責めで、彼女らを苦しめる。
ユウリは必死に我慢して走るが、冴はこの刺激にとても耐えきれず、膝が折れてしまう。
ユウリは、冴の小さい体を抱き起こし、肩を抱いて何とか歩かせる。
ユ(冴ちゃん、頑張って! 二人で、逃げるのよ!)
そして、ついに二人は刑務所の出口近くまで来た。
これで逃げられるかも!そう希望を膨らませる二人。
だが実は、刑務所にはたくさんの監視カメラがあり、刑務所の内部・敷地を余すことなく監視していた。
二人を映す監視カメラを見ている者が。
それは、アベルだった。
アベルは余裕綽々でたばこを吸ってその様子を眺め、ゆっくりとした動きで何かのスイッチを押す。
すると、
ガチンッ!
ユ「んんっ!」
冴「ふむぅっ!」
突然強い力で両手首と両足首が引き寄せられ、ピタリとくっつき、彼女らはその場に倒れてしまった。
看守から奪った銃が転がる。
何と、四肢に嵌められていた鉄輪が、アベルのスイッチにより強力磁石で両手首・両足首同士をそれぞれ固定したのだ。
その磁力はとても強力で、彼女らがどんなに必死に抵抗してもびくともせず、彼女らを拘束していた。
さらにこの拘束具は巧みな作りで、手首を後ろ手にする様にくっつくのだ。
彼女らは抗うこともできずに、手首を背中の後ろに回され、後ろ手に拘束されてしまった。
思わぬ拘束具をつけられていたことに、二人は驚き慄く。
ユウリは、そばに転がった銃を拾おうと、身をもがく。
もう少し、、彼女の後ろ手の指が銃に届きそうに。
だがその時、何者かが銃を拾い、その銃をユウリに向けた。
アベルだった、監視場から悠々と瞬間移動し、彼女らを見下ろす。
驚き慄く彼女らを見下ろし、
ア「必死の逃亡劇お疲れさま。いい映像を見せてもらったよ。たまらなくそそられたよ。クヒヒヒッ!」
この言葉にユウリははっと気づいた。
その表情を読み取り、アベルは悠々と説明した。
わざと自分たちをギリギリまで逃がしたのだ。
二人をそばで働かせ、今日は看守の数を少なくしておいた。
看守の追跡を甘くさせ、ギリギリまでローターで刺激を加えた上で出口付近までもがかせ、逃げられるかも、となったところで拘束具で捕らえる。
なんて卑劣な事なのだ、、どこまで自分らを辱めれば気が済むのだろう…。
二人は縛られ倒れたまま、屈辱の面持ちでアベルを睨み上げた。
必死に縛られた体を振りもがく。
ア「無駄だ。元々この枷は、罪を犯した屈強なロンダーズの者を拘束するために開発されたものだ。今は大量生産されて、囚人に付けているがな。その磁力は強力だ。お前らのか弱い力ではとても振りほどけられまい。諦めるんだ。」
アベルは必死に体をもがかす彼女らを余裕げに眺め、絶望を与える。
それでも、悔しさからもがき続ける冴とユウリ。
だがアベルは、余裕でリモコンを取り出し、それを見て驚くユウリに怯える冴。
やめてほしいというくぐもった呻き声を出す二人に、アベルは睨んだ罰を与えるかのようにスイッチを押す。
すると、強い刺激が二人の陰部を襲い、二人は縛られた不自由な身を痙攣させ、くぐもった悲鳴を出す。
薄いタンクトップから胸の膨らみや乳首の形がよく見え、シルクのミニスカートから太ももがショーツが見える。
猿轡でくぐもったうめき声を上げて縛られた体をもがく、成熟しかけの若い女性にまだまだ未熟の女の子。
そんな対照的な二人を見て、アベルは何ともそそられる。
すぐに看守たちも来て、縛られた二人をそれぞれヒョイと腕に抱き、刑務所に連行する。
ア「逃げ出した罰だ。二人とも、監獄室2日だ。」
それを聞き、監獄室での辱めを思い出し、嫌悪の悲鳴を上げる。
・・・・・・・・・・・・・
実は冴も、ユウリが監獄室から解放されたすぐ後、監獄室に送られていた。
それは、あまりのひどい扱いに冴は我慢できなくなり、逆らったためだ。
その罰として、冴は24時間監獄室に入れられ、中の男性囚人に辱めを受けた。
先輩たちに乱暴されたことを思い出し、それと同様いやそれ以上の辱めを受けた。
24時間経って出た頃には冴はもう呆然自失だった。
とても自力で歩けないと思った看守がわざわざ腕に抱いて牢屋まで連れて帰ったほどだ。
その後彼女が落ち着いた頃、労働に従事しなかった罰として、冴は無理やり看守の前でストリップを演じさせられた。
自宅で電話による脅迫でストリップをさせられた時と同じだ、、まざまざと思い出す。
いやアベルはわざと冴を辱めるために計算してやったのだ。
もう冴は逆らえなかった。
言う事を聞かなければ再び監獄室に送る、と脅されたためだ。
あんな事はもういやだ、、そう思った冴は、大勢の看守に囲まれ見られている中、恥ずかしながらもストリップをした。
看守はそんな少女の羞恥に怯えながら健気にやる姿に、ストリップに、すっかり興奮した。
そんな看守の反応に、ウブな冴はさらに顔を真っ赤にする。
・・・・・・・・・・・・・
看守に刑務所に運ばれようとされる時、アベルの言葉を聞いた冴は、ユウリ以上に怖がり嫌がる。
だがしっかり拘束された不自由な身の上、屈強な看守に抱かれているため、効果はない。
それでも嫌悪と恐怖と羞恥に猿轡された顔をゆがませ儚い抵抗をする。
そんな、看守の腕の中で健気にもがく彼女らに、アベルは
ア「ふはははははははははははははははは!!!」
と耳障りなほどの高笑いをした。
時を越えて二人の戦隊ヒロインを思い通りに辱めて捕まえ、囚人として刑務所にぶち込んだ。
強気な戦士である彼女らは、それでも逃げ出そうと試みた。
が、それでも尚辱められながら悠々と捕らえられてしまった。
積年の復讐のための陰謀が上手くいった高揚感と満足感に酔いしれた高笑いだった。
二人は無力さに打ちひしがれ、淡々と運ばれていく。
この後彼女らに待ち受けているのは、地獄だった…。

2日後、看守に抱かれて監獄室から出された二人。
よほどの辱めに遭ったのだろう、、表情はうつろで、抵抗することもなく力なく看守に牢屋に運ばれていった。
地獄を味わったユウリと冴に残ったのは、、何もない、虚無だけだった…。


≪完≫