冴と海:屈服


その男を見て驚いた。
冴「!! あ、、そ、そんな…。嘘、でしょう…?」
嘘だと思った、いやそう信じたかった。
だが、目の前にいるストーカーは、間違いなくあの‘隆’だった。
隆「ようこそ、冴ちゃん。」
冴「ど、、どうして…、何で、あたしを…?」
もうすっかり混乱してしまった冴。
無理も無い話だ。
わけの分からない出来事だらけなのだ。
そして遂にはストーカーの正体が、よりによって海の親友である隆だったとは。
なぜあの隆が、恐ろしいストーカーで、今の状況は一体…
幼い冴の理解をとうに超えていた。
近付いてくる隆に冴は竦み上がり、もつれそうになる足で後ずさり、ペチャンと尻餅をついてしまった。
目の前に立ち塞がる隆の冷徹な視線を怯えた瞳で見つめる。
まだ信じられなかった。
助けてくれるんじゃ、ともかすかに思っていた。
だが、目の前の隆はもはやあの時の隆ではない。
気配は完全に邪悪なものになっていて、完全にあのストーカーの気配だった。
見えない恐怖を存分に与え、じわりじわりと責め苛んでいく、真綿で首を絞めていくようなストーカー行為。
そして突然の罠に掛けた事。
さっき出会った時のことを思い出す。
間違いなく自分は誘き出された。
警察を呼んではいないだろう。
自分を誘い出した狡猾な罠。
彼女は戦士である前にまだ16歳の女の子だ。
こんなおぞましすぎる責めに、冴はすっかり動揺し竦み上がってしまう。
部屋の恐ろしい雰囲気も加わり、冴は隆が怖くて仕方なかった。
そして、Aが話しかける。
A「ここは俺たちの秘密のアジトだ。今まで何人ものやつらを嬲りつくしてきた。勿論、女もな。」
冴「!!!」
その言葉を聞いて、冴は怯えが強くなってしまう。
信じたくないが、壁や床に残った血の跡を見て、信じざるを得ない。
どれだけ残虐ないたぶりをしてきたか、想像したくも無いが、きっと末恐ろしい事だろう。
そんな酷いいたぶりを、これから自分にされてしまうのだ。
歯をカタカタと震わせる。
隆「こいつらと手を組んで、冴ちゃんを誘き寄せたってわけさ。」
そう言いながら、隆が冴に近づく。
だが冴はその場から動けない。
腰が抜けてしまったのだ。
一体これからどうなってしまうのか、、
もはや冷静に考えることもできずに、今の今まで自分に恐怖と混乱をたっぷり与えてきた隆に、涙で潤むクリッとした瞳を向ける。
腰が抜けて尻餅をついて怯える冴。
そんな冴に嬉々とゆっくり近づく隆。
隆は冴の目の前にしゃがみこむと、冴の顎をつ、としゃくり上げた。
思わず冴は首を逸らす、がすぐに元通りしゃくられる。
また避けようとしたところで、顎を指で摘まれ、動けない。
嫌がる冴の顔に、隆の顔が迫った。
冴「!!!」
恐れおののく冴。
隆の顔は冴のすぐ目の前で止まった。
強烈に驚いた冴は体が固まってしまった。
お互いの息が感じ取れるくらい近づき、目が合う。
冴は、隆の冷徹な目に怯え、瞳を潤わせる。
隆はそんな姿に満喫し、恐怖のあまり半開きになった冴の口の中に息を吹き込むように囁く。
隆「どうして、、もちろん、冴ちゃんを捕まえるためにだよ。初めて見た時から、可愛い女の子だな、と思ってね。いたぶり甲斐がありそうだと思ったよ。」
冴「ひぅっ…!」
隆はそのままの体勢でもう片手で彼女の太ももを愛撫した。
冴は目の前の隆の顔を注視していた為、愛撫に気付かずビクンと反応してしまった。
さらに、柔らかいスカートを捲るように太ももを内ももを撫で上げられる。
冴「いやあっ!!」
あまりにおぞましい感触に、冴は何とか体を逸らす。
慌てて捲れ上がったスカートの裾を戻し、隆から体を庇う体勢になる。
何ともたまらない光景に、隆は微笑しながら立ち上がる。
慌てて冴も震える足で立ち上がり後ずさり、体を庇う。
自分よりも頭一つ分以上も大きい隆を見上げ怯える小柄な冴。
さらに隆は続ける。
隆「だが、俺の本当の目的は、鮫津海だ。」
冴「…え?」
思わず疑問の声を上げる冴。
隆「俺は鮫津海が憎いんだ。俺が生きるために苦しんで働いているというのに、あいつはバイトもやめて、なんだか分からねえが、楽しそうに人生を謳歌してやがる! ずっと憎かったよ、海がな!」
冴「そ、、そんな、そんなの、、ただの逆恨みじゃない!(それに海は、命がけで戦っているのに!)」
思わず言い返してしまう冴。
だが構わず続ける隆。
隆「だからあいつも苦しめてやるんだよ。だがまずは周りからじっくりと責めてやる事にした。冴ちゃん、お前はあいつにとって大切な存在だ。だからまずお前を苦しめ、お前が苦しむ写真をやつに突きつける。そうすればあいつも大人しくなるだろう。そうなったあいつを、たっぷりといたぶってやるのさ。」
冴(ひどい…、何て、身勝手なの…っ)
恐怖は相変わらずだが、それ以外に憤りが強くなる。
憎悪が大好きな海に向けられているなら、なおさら強い。
隆「だから悪いが、冴ちゃんにはあいつを捕らえるための人質になってもらうぜ。」
冴「!! そ、そんな事、、誰が大人しく捕まるもんですか!」
もはや憤りの方が強まり、隆に向かって身構える。
冴「あなたの思い通りには、絶対にさせないわ!」
そんな冴に余裕綽々で呆れたように隆は言う。
隆「やれやれ、困ったお嬢ちゃんだ。さっきまでは腰抜かしてたくせに。」
冴「っ…、ぅ、うるさい! 負けないんだから!」
隆「そうか、、じゃあ。」
身につけていた大きめのポーチのチャックを開ける隆。
冴「!!」
身構える冴は中を見て思わず怯えた目で注視してしまう。
その中には、丈夫そうなロープと粘着テープが入っていた。
それを見て恐怖がまた強まり震えてしまう。
明らかに自分を縛り上げるためのものだ。
隆「力づくで人質にするしかないな。大河冴ちゃん。」
ポーチのチャックを半分閉じて、隆も身構える。
その構えを見て、思わず警戒が強まる冴。
海から武術の達人とは聞いたが、やはりどう見ても達人の身のこなしだ。
さっきの二人も只者ではない身のこなしで、少なくともBは自分よりも格上だった。
おそらくAもだろう、そして隆も。。
もはや勝ち目が無いんじゃないかと、恐怖と絶望が強まる。
泣き出してしまいたい気持ちを懸命に抑え、気丈に冴も身構えて対峙する。
周りの男たちは、そんな二人を囲んで見ていた。
もちろん冴を逃がさないためだが。
冴(まるで隙が無い、、どうすればいいの…?)
身構えながら隆の隙を探るが、全く隙が無い。
突破口が見つけられない冴は、身構えながら焦りが強まる。
と、隆に集中していた冴の隙を狙い、後ろにいた見物男が、彼女のスカートをピラッと捲り上げた。
冴「きゃ!」
いきなりの痴漢行為に、思わず慌ててスカートの裾を押さえ、その男を睨む。
だが男は睨みに動じずもせず、「へへっ、白か」といやらしい笑みでショーツの色をわざわざ指摘し、カーッと顔を染める冴を見つめていた。
と、目を離した隆の事を、、慌てて隆の方を振り返ろうと、
だが、その時にはもう隆は冴の目の前にいて、目が合った彼女の顎をすかさず摘み上向かせ、顔をすぐ近くまで寄せた。
冴「あ…っ」
隆「油断していると、危ないよ。」
いきなりの侵略に冴は思わず身を固まらせてしまった。
隆はいやらしく冴を見下ろしたまま、唇を冴の唇に近づける。
隆の息はおろか唇の体温さえ感じ取れるほど唇を寄せられたその時、
冴「いっ、いやあ!!」
隆「おっと」
唇を奪われるおぞましさに、冴はすんでのところで悲鳴を上げて避けて、攻撃に転じた。
だが隆はそんな冴の攻撃を易々とかわし、再び素早く冴の懐に迫る。
冴「あっ、、うぐっ…!」
驚く冴の瞳を見つめたまま、その華奢な鳩尾に当身を食らわせた。
痛みに思わず冴はその場にうずくまる。
手加減はしたのだろう、気絶するには程遠いダメージだ。
だが痛みでその場から動けなかった。
隆はそんな冴のきれいな黒髪を愛おしげに撫でる。
そして冴と隆を囲み、いやらしく冴の様子を眺める男たちに、隆が命じる。
隆「お前ら、この子にもう手を出すなよ。この子には、真っ向から敗北を味あわせ、屈服させるんだからな。いいな、絶対だぞ。」
お預けをされた男たちは口惜しそうに、目の前で苦しむ可愛らしい少女を眺めていた。
頭を撫でられる行為と行動に憤った冴は、鳩尾の痛みを我慢し、何とか素早く後ずさり、間合いを取る。
再び身構えて対峙する二人。
だが今の一戦で、冴はもはや隆が自分より格上だとまざまざと思い知ってしまった。
冴(勝てない…、けどっ、あたしが捕まったら、海が捕まっちゃう! そんなのいやだっ! どうしよう…)
そう、諦めるわけにはいかなかったのだ。
大好きな海のため、、冴は健気に戦い抜く決意だ。
そんな冴の考えをお見通しな隆は、海への憎悪からさらに加虐心に燃え上がる。
そんな隆の強い闘気に竦みそうな冴は、唾を飲む。
払拭するように攻撃を決意し、隆に向かった。
冴「やあーっ! はあ! はっ!」
冴の拳を軽くイナし、続けて冴は裏拳を出すが、軽く受け止められる。
諦めずに蹴りを放つ冴、だが隆は、そんな彼女の蹴り足首を掴んだ。
冴「なっ!?」
足首を、彼女の身長よりも高い隆の首にまで上げた状態で掴まれ固定され、冴の足は大きく広がり、柔らかい膝上丈のスカートが捲れ中のショーツが見えてしまった。
おおーっ、と周りから歓声が。
冴「い、いやあ! 離してえ!」
恥ずかしがり悲鳴を上げる冴、だがこの体勢ではどうすることもできない。
さらに隆は何ともう片手で、掴んだ彼女の足の太ももにつつーっといやらしく指を這わせ、突いて柔らかい皮膚に指を埋めた。
冴「きゃあぁっ!!」
そのいやらしい愛撫の感触に、思わずゾクリと身を震わせ悲鳴を上げてしまう。
その隙に、隆は掴んだ足を力強く放り投げる。
冴の小さな体も吹っ飛び、床に転げてしまう。
冴「あぅっ!」
床に叩き付けられる痛みに呻く冴。
だが隆がゆっくり迫ってきて、慌てて冴はまた立ち上がる。
まざまざと強さを見せ付けられ、冴は思わず後ずさる。
だがすぐに壁際に追い詰められ、観念した冴は、拳を繰り出そうと迫る。
しかし彼女の動きより遥かに素早く隆も迫り、逆に冴の頬に強烈な平手打ちをした。
冴「くはっ…!」
壁際に肩を打ち、その場に崩れてしまう冴。
攻撃しようとして、逆に真っ向から攻撃し返された、、もはや実力の桁が違う。
ゆっくり近づく隆に怯えてしまう冴だったが、
[自分を人質に、海を捕らえる。]
その言葉がかなり効いているのか、冴は口元をキュッと結び、挫けずに立ち向かう姿勢をみせた。
ゆっくり近づく隆。
だが冴は今度は攻撃せず、迫る隆を見上げる。
おそらく至近距離で攻撃するつもりなのだろう。
それなら、不意打ちができる。
しかし、隆はお見通しだった。
すぐそばまで隆が迫ってきた、その時だった。
素早い身のこなしで冴は一撃必殺の回し蹴りを浴びせた、はずだったが空振りだ。
冴(そ、そんな! こんな至近距離で!?)
避けられるとは思わなかった。
そして回し蹴りが空振りのために、勢い余って隆に背中を向けてしまった。
慌てて隆の方に顔を向けようと。
だがその時にはもう遅く、迫った隆が冴に襲い掛かった。。
冴「あぁっ!」
壁際に隆に四肢を押さえつけられ、動くことができなくされた。
隆は冴と向かい合った状態で、両手でそれぞれ冴の手首を掴み広げた状態で壁に押し付け、右足で冴の左足を壁に押して押さえつけ、左足で冴の右足のシューズを踏み押さえつけていた。
さらに、隆は足を踏ん張りやすい体勢で、かつ冴には踏ん張りが利かないような不自由な体勢を強い、冴をうまく押さえ付けていた。
そのせいで、どんなに力を込めようとしても足に力が入らず、男の足は振りほどけない。
手首に関しては、力の差がありすぎる。
彼女の細い手首を握りつぶすような、隆の大きな手。
冴「くぅっ…!(ダメ、、振りほどけない…!)」
それは、見事な拘束だった。
隆は冴の左手首を顔の前まで寄せる。
必死に振りほどこうと宙をもがく指を、隆は見つめていた。
隆「小さくて、か細い指だな。手首もこんなに細くてやわで…とても武術をしているとは思えないな。」
冴「っ…!!」
感慨深げにジイッと見て息を吹きつけ、冴を震え上がらせる。
それに怒る冴は必死に力を込めるが、やはり拘束は振りほどけない。
そしてやはり隆の顔が冴の目の前に迫っていた。
冴「やあっ…!!」
顔を冴の方に下ろして唇を寄せ、冴は悲鳴を上げて顔を逸らす。
だが隆は、何と横を向いた冴の耳を唇で愛撫し始めた。
冴「ひっ、、ひああっ!」
唇と吐息で、耳を覆うサラサラな黒髪を掻き分け、その中の可愛らしい耳に唇をつけた。
避けても唇はしつこく追いかけ、耳を愛撫する。
冴「やっ、、やめ、ひゃうっ!」
おぞましい舌が耳たぶを舐めた。
思わず身を痙攣させてしまう。
さらに隆は息や唇も駆使し、彼女をいたぶる。
そして、耳元で囁く。
隆「こっちにお顔を向けろ。じゃなきゃ、このままだぞ。」
冴「!! …ぃ、、いやよっ!」
そんなことはできない。
顔を向けた瞬間、隆は唇を奪うつもりなのだ。
それだけは、、まだ大好きな海ともしていない。
本当の生娘なのだ。
必死に耳の愛撫を我慢するしかなかった。
冴「やめて、、やあっ…!」
そんな冴のお願いには耳も貸さず、ひたすら耳を口でむさぼる。
手足は押さえつけられ、抵抗の仕様もなく、愛撫に大人しく受け入れるしかない。
小さく細い指だけが空しく宙を掴む。
そして、執拗な耳の愛撫にとうとう冴は耐え切れず、膝が折れてしまい、崩れかかった。
最後まで顔を隆に向けず耐え、肩で苦しそうに息を漏らす。
隆「頑張るじゃねえのよ、冴ちゃん。」
と言い、彼女の頭を撫でた。
冴はあまりの悔しさに闘志が戻り、その手をとっさに掴み、そのまま一本背負いをしようとした。
冴「はあっ!! き、きやああっ!!」
だが、気合の声はすぐに可愛い悲鳴に変わってしまった。
一本背負いで投げられる前に、隆は掌で彼女のお尻を掴み後ろから押し、一本背負いを抑えてしまったのだ。
お尻を掴まれ、思わず隆から手を離してしまった冴。
隆は満足げに、自分から慌てて離れる冴を見る。
冴「くぅ…っ こ、この変態!!」
あまりの痴漢行為に顔を真っ赤にして憤った冴。
余裕たっぷりの、セクハラだらけの隆の攻撃に、冴は恥辱が高まり憤る。
冴が拳を突き出す、だがその手首を隆は易々と捕らえた。
さらにグイッと引っ張り、隆に対し後ろを向かせた。
冴「あぁっ!」
隆の強い力に、冴の小柄な体は軽々と後ろ向きにされた。
すかさずもう片方の手首も捕らえ、まとめて後ろ手に組ませ、彼女の後ろの腰に押し付けた。
「はなしてっ!」と喚く冴の抵抗を易々と抑え、ポーチから出したロープを素早く後ろ手にした彼女の手首に巻きつけて、、
冴「や、やだっ! はあっ!!」
慌てて自由な足で蹴りを浴びせようとして、隆は紙一重で避ける。
自由になった冴、だがその手首は後ろ手でロープが巻き付いてしまっていた。
けどまだ結ばれてはいない。
冴は慌てて手首のロープをほどこうともがいた。
その隙に隆は素早く迫り、彼女の鳩尾に拳を浴びせた。
冴「ぐふぅっ…!」
後ろ手で無防備な鳩尾に当身を決められ、冴は後ろ手のまま力無く膝を落とした。
隆は余裕綽々で彼女の後ろに回りこみしゃがみ、彼女の後ろ手のロープに手を掛けたと思ったら、手馴れた手つきでしっかりと縛り直してしまった。
冴「あっ…!!(ま、、まずい…!)」
手首の自由を奪われてしまった。
新たなロープを取り出そうと再びポーチに手を入れる隆に危機感を感じ、逃げようと慌てて立ち上がる。
だが隆は素早く彼女の足裏に蹴りを食らわせ、膝カックンした。
冴「あっ、、ぐぅっ…!」
再びひざまづいた彼女の背中にすかさず上から圧し掛かり体重を掛け、足を動かないようにしてしまった。
冴がいくら力を込めても、隆の体重が上からプレスし、その場から動けない。
そのまま隆は、新たなロープで彼女に胸縄と脇の割縄をきつく施していった。
どんどん縛られていく様を、冴は口惜しく受け入れていく。
懸命の抵抗も敵わず、、彼女は悔しそうに唇を噛んだ。
時折締め付けの痛みに顔を歪めた。
そしてとうとう上半身を完璧に拘束されてしまった冴。
ふと隆の体重が離れた。
その時、冴はまだ自由な足で隆に足払いをした。
隆「おっとっと。」
何とか冴は縛られた身で立ち上がり、隆に向かい間合いを取った。
そんな姿に隆は嘲笑して、
隆「何だ、お前まだやるつもりかよ?」
冴「あたしは、、こんなところで捕まるわけにはいかないの! 絶対にあんたの思い通りになんか、させないんだから!」
気丈に吼える冴に、笑みを消す隆。
隆「(そんなにも海が好きなんだな。)フッ、いいだろう。俺も完膚なきまでにお前をいたぶってやるよ。」
身震いした冴だったが、ここで捕まるわけにはいかないのだ。
しかし、ギッチリと縛られた身に力を込めてほどこうとも、割縄で腕の動きを完全に封じられ、力がロープに伝わらない。
隆「もがいても無駄だ、しっかりと縛り上げてやったからな。お前のか細い手首じゃ、とてもほどけねえよ。非力なお嬢ちゃん。」
その言葉に彼女は悔しげに唇を噛み締めながら、思い切り力を込めてロープをほどこうともがく。
しかしもがくたびに手首が腕が、何より胸がロープにギリギリと締め付けられる痛みに呻く。
非力な少女である冴では、とても厳重な拘束をほどくことはできない。
後ろ手に括られた指だけが、空しく宙を掴む。
冴「くう…っ!(く、、ほどけない…!、い、いやっ!)」
もがいてもビクともしない拘束に恐怖に染まる表情の冴を隆は眺め、その視線に冴は憤る。
上半身を緊縛された状態でも冴は諦めずに隆に向かい、自由な足で蹴りを浴びせる。
だが当然隆には読まれており、簡単にイナされた。
諦めずに振り返り、もう一度蹴りを、、だが、
隆は素早い動きでその蹴りを潜り抜け、彼女の懐に迫る。
冴「ひゃっ、んむっ!?…んぐぅ!!」
ビビる冴の口を掴み、そのまま壁際に押し付けた。
強い力で壁に小柄な冴の顔を押さえつけ、ビクとも動かせなくする。
冴「ん、、ぅむ…!」
力強い掌で口を塞がれ呻き声も満足に出せない。
そこに隆はもう片手で、冴の小さいがロープで締め付けられ膨らんだ乳房をシャツ越しに握った。
冴「んっ!! ふ、ぅ…っ!」
そのショックに悲鳴を上げようとしたところで、隆は口を押さえる手の力を強め、声を出せなくした。
壁に押し付けられる後頭部が痛かった。
胸縄で惨めに絞られた、冴の発展途上の乳房をニギニギと容赦なく揉む男の愛撫。
冴は悔しくてたまらなく、涙が出てくる。
と、そんな小柄な冴の耳元に、隆は顔を下ろして唇を寄せ囁く。
隆「今度はこの生意気なお口を塞いでやるとするか。どんなに痛い目に遭っても、悲鳴すら上げられないくらいにな。」
冴「んっ、、んぐぅぅ~~!!」
あまりに恐ろしい物言いに耐えかねて、冴は口を塞がれ押さえつけられた顔を必死に動かし、かすかにイヤイヤをした。
そして自由な足で蹴りを繰り出した。
やはり余裕で避ける隆。
冴「くはぁっ…! ハアッ、ハア、、ハア、、」
呼吸すら制限されていた隆の手と胸の愛撫から解放され、ヘナヘナとひざまずき苦しげに息をつく冴。
ハッとして、慌てて隆の姿を確認しようと、顔を上げたがそこにはもういなかった。
と、顔を上げた冴の顎が、つ…と後ろから指を当てられ、後ろに反らされていく。
冴「あああっ!」
そのまま後ろに押し倒された。
仰向けに倒され、素早く隆が冴の華奢な鳩尾にズシンと腰を落としてきた。
冴「ぐうっ…!」
隆の体重が彼女の華奢な鳩尾に圧し掛かり圧迫し、一瞬息が詰まる苦しさに呻く。
冴が抵抗する間もなく、馬乗りになった隆は素早く粘着テープを取り出すと、そのまま彼女の口に貼り付けてしまった。
冴「んぅうっ!!(し、、しまった…!)」
ついに猿轡をされ、声を出すことを封じられてしまった冴。
仰向けに冴を馬乗りで押さえつけたまま、貼り具合を確かめるように、鼻歌交じりでテープを強めに口に撫で付け、貼りの補強をする。
縛られて馬乗りにされてしまった冴には抵抗の術も無く、悔しくも大人しく受け入れるしかないのだ。
さらに隆は、冴に馬乗りになったまま、薄いが強力なダクトテープ越しにかすかに浮き出る唇に触れツツーッと撫でる。
いやらしい愛撫に、顔を逸らす冴だが、隆はしつこく追いかけ、執拗に彼女の唇をテープ越しにいやらしく撫でる。
そのままもう片手で、彼女の後頭部の可愛らしい髪留めに手を掛け、
冴「んっ!」
乱暴に髪留めを外し、冴は痛みに顔を歪ませる。
さらさらな長い黒髪がバサッとなびく。
その髪留めを隆は男たちに渡し、
隆「これを鮫津海のところに、写真と脅迫状と一緒に送りつけるんだ。」
冴「!!!」
自分を人質に海を捕まえる、そのための脅迫の材料を準備されている。
冴は危機を感じ動揺するが、馬乗りになった隆はそんな冴の表情を再び堪能する。
髪留めを外されたきれいな長い黒髪を指で梳きながら囁く。
隆「捕まっちゃったね、ガオホワイトちゃん。」
その罵りに、冴は涙に濡れた瞳でキッと隆を睨む。
だがそんな様子を見た隆は嘲笑して、
隆「くくく、お前、自分の今の状況が分かっていないな。」
それでも冴は、溢れる恐怖に懸命に耐え、睨んでせめてもの抵抗を示す。
しかしその健気さが隆にはたまらない。
隆「お前は俺に捕まり、粘着テープで文字通り口を塞がれている。」
冴「っ…!」
髪を梳きながら、黙って聞く冴の顔にもう片手の指を近づけ、再びテープに覆われた唇を愛しげに撫でる。
隆「ここで俺がそっとお前の鼻を塞ぐだけで、お前を殺すことができるんだ。」
彼女の小さな鼻を摘むような仕草をしながら、そう言う。
冴「ぅ、、っ…!!」
どうすることもできない状況に叩き落された事をまざまざと自覚させられた。
先ほどからあまりの屈辱でずっと瞳に浮かべていた涙が、今の罵りでぼろぼろと溢れる。
嗚咽を漏らすその姿に満足した隆は、冴から離れ、
隆「お前ら、この子を連れて行け!」
周りの男たちが冴に近づく。
その時、冴の瞳に光がこもった。と、
男「ぐわあっ!」
男「ぎゃあっ!」
冴は素早く起き上がり、男たちに蹴りを浴びせたのだ。
男「こ、このガキ!」
周りの男たちはうろたえ、隆も正直感心した。
上半身を後ろ手にきつく縛られた上、テープで猿轡までされたこの状態で、なお歯向かうとは。
それほど海を守りたいのか、好きなのか、、
そう感じた隆がまた憎悪のオーラを増やす。
隆「何してる、捕まえろ!」
10人の男たちが迫る。
男「足だ、足を押さえろ! そうすりゃもうこのガキはどうしようもねえ!」
男たちは集中的に冴の足に狙いを定めた。
冴「んっ! んんっ!」
猿轡をされた口からくぐもった気合の声を発し蹴りを放つ。
冴は足を狙われる行為に恐れおののきながらも、海を守りたい一心で健気に避け、一人また一人と蹴り倒していった。
だが四方八方からの多勢に無勢。
とうとう足を一人に掴まれ、バランスを崩して転んでしまった。
冴「んんっ!」
掴んだ男を慌ててもう片足で蹴り撃退したが、残りの男たちが彼女の体に容赦なく覆い被さった。
とうとう足を完璧に掴まれ、取り押さえられてしまった。
男「手こずらせやがって、ガキが!」
隆「さて、お前ら、このロープで足も縛り上げろ。」
と、男の一人にロープが渡された。
それを悲しげに見ていた冴。
冴「んぅ…(このままあたし、捕まっちゃう。そうしたら、海が…。ごめんなさい!)」
海との楽しい暖かい思い出が頭の中を過ぎり、愛しい想いが強まり、守りたいと言う思いが強まった。
冴「(…いやっ、いやだ!)んっ!」
男「おわっ!」
諦めかけた抵抗の心が蘇り、何と自分の足を押さえつける目の前の男に頭突きを食らわせたのだ。
冴のやわな頭はダメージで軽い脳震盪になる、だがめげている暇は無い。
男のダメージは軽かったが不意を打たれた攻撃に、つい冴の足を離してしまった。
その隙に冴は素早く蹴りを食らわせ、立ち上がる。
隆(! まだ諦めないのか!?)
慌てて迫る男たちを冷静に避け、蹴りを食らわしていく。
とうとう男たちは全滅した。
あとはAとB、そして隆だけだ。
振り向いたその時、目の前に隆が。
素早くだが優しい動きで冴を抱きしめる。
冴「!? んんっ! むぅ~!」
驚き慌てる冴の腰と頭に手をやり体をしっかりと抑え、腰に回した手で鳩尾を殴る。
冴「んぐうっ…!!」
強烈な当身に冴は膝が折れる。
だが隆も腰を落とし、倒れる冴を抱きとめ、顎を摘み残酷にもこんな囁きを。
隆「お疲れさん、冴ちゃん。チュッ」
隆はテープ越しに彼女の唇に口づけをした。
あれだけ必死に頑張ったのに、一瞬で全てぶち壊すように結局捕まってしまった。
冴「ぅぐ、、ん……(いや、、捕まりたくなんか無い…、誰か、、助けて…海…)」
隆の腕の中で、悔しいながらも冴の意識は深い闇に落とされてしまった。


冴「ん、、う…」
ぼろぼろの毛布の上に冴は寝かされていた。
ここは、、薄汚れた床や壁に残る恐ろしい血の跡、、あの部屋だった。
扉はおそらくしっかり施錠され、気絶される前の拘束・猿轡姿で、身動きが取れなかった。
隆の言葉を思い出した。
とうとう自分は捕まり、人質にされてしまった。
冴「む、ぐうっ…」
何ともやりきれない思いに苛まれる。
自分のせいで海が捕まる…。
冴の瞳からは自然に涙が出てくる。
?「起きて早々泣き出すのかい? 泣き虫なお嬢ちゃんだ事。」
部屋の隅から声が聞こえ、ビクッと肩をそびえる。
さっきは間違いなく誰もいなかったのに、いつの間に、、
聞き覚えのある、悪意の篭ったいやらしい女の声。
恐る恐る人影を見て、驚きに目を見開く。
冴「んぅっ…(ツ、ツエツエ、、どうして…!?)」
今回の件は、隆の海に対する私怨の犯行のはずだ。
それなのに、なぜオルグがいるのか…
またもわけが分からなかった。
そんな冴の様子を感じ取ったツエツエが、満足げにゆっくりと冴に近づいてくる。
冴「! んんっ」
危機感に怯える冴は慌てて、肩と膝を使って何とか不自由な身を振って立ち上がった。
上半身はやはり後ろ手に厳しく縛られ、口には粘着テープがピッタリと。
そんな姿でツエツエに向かい立つ。
ツ「そんな格好でまだ歯向かうのかい? 元気な子猫ちゃんねえ。」
いちいち癇に障る言動、、冴は憤る。
だが、その間にもツエツエはゆっくりと冴との距離を縮めていく。
冴は何とかツエツエを睨むが、内心はビビッていた。
ツエツエはオルグの幹部だけあって、とても強く、生身ではとても敵わない実力を有している。
さらにこの縛り上げられた不自由な身。
もはやどうしようもない。
これからツエツエがどうする気か知らないが、憎き敵である自分を嬲り者にするつもりだろう。
ツエツエの目は邪悪に満ちていた、間違いない。
自分の間合いのすぐ外にまで迫り、邪悪な顔で冴を見下ろすツエツエ、、
冴は気丈に睨むが、怯えが隠せず身を震わせる。
大人しくしていたら、間違いなくいたぶられる。
恐怖に煽られ、冴は玉砕覚悟でツエツエに迫り、蹴りを浴びせる。
だが蹴りが決まる前にツエツエは消え、真後ろに現れた。
ツエツエは指を冴の喉にいやらしく這わせる。
ゾクッと身を震わせ、抵抗しようとしたところにもう片手でいやらしく腰を抱きつかれた。
冴「んむぅぅっ!!」
後ろからツエツエに腰を捕まえられ密着され、喉元を中心にいやらしく撫で付けられる。
あまりにおぞましい感触に、振り払うとしたが、ツエツエは凄い力で腰を抱き、振りほどく事ができなかった。
そうしている間もなお喉元を撫でられているのだ。
たまりかねた冴は、後ろに向かい蹴りを浴びせようと、
またツエツエが消えて、冴は辺りを見渡すがどこにもいない。
と、何と真上からツエツエが落ちてきた。
冴「んふんんっ!!」
驚愕する冴の胸と腰に後ろから腕を巻きつけ抱きつかれ、冴は体を支えきれずに倒れてしまう。
倒れこむ際、意地悪くもツエツエは冴の体と一緒に自分の体をグイッと振り、冴の体を下に、床に押し倒した。
冴「んぅっ!!」
縛られ取り押さえられた冴は、受身など取れずに顔を床に擦り付けられ、痛みに顔を歪める。
ツエツエは縛られた冴にいやらしく腕を絡み付け引っ付いていた。
いきなりのとんでもない行為に、冴は怯えて後ろのヤバイバを見る。
目が合ったツエツエは、ニヤリと笑いながら顎筋や粘着テープに指を這わせ、
ツ「怯えているわよ、ホワイトちゃん。」
あからさまな言動といやらしい指に、冴はキッとツエツエを睨む。
冴「んぐっ!!」
すかさずツエツエはもう片方の手で脇腹を力強く鷲掴みし、痛みに顔を歪める冴の顎を乱暴に掴み、反らせた。
首を思い切り反らされた事で喉が圧迫され、呼吸が苦しい。
と、さらにツエツエは脇腹をくすぐるように指を這わせ、反応し逃がれようと仰け反る冴をあざとく追いかけ、撫でながら腰から下半身に指を這わせる。
スカートの布の上から股間の辺りを撫でられ、冴の恥辱を煽る。
喉に這わせた指は、首筋から鎖骨、そしてシャツの上から乳房に到達した。
冴「んっ、んん、、んぅ、んんっ、、」
断続的にいやらしく絶妙な愛撫をされ、それにあわせる様に断続的な悲痛な呻き声を上げる。
その表情は何とも悲痛だった。
股間を撫でられる指が特にいやで、まだ縛られていない足を動かしたかった。
だが、その足にはツエツエの足が巻き付き、足の動きも封じられていた。
まるで大きな寄生虫に捕らえられたようだった。
全身の動きを封じられた冴は、いやらしい愛撫に、何とかその感触から逃れようと、もどかしく体を動かして悲痛な呻き声を上げるしかなかった。
ツ「クスクス、、可愛いわ、お嬢ちゃん。さあ、もっと可愛く鳴いて、私を愉しませて頂戴!」
冴「っ…!!」
本当に可愛いというように、さらに本当に愉しそうに言い、嬉々として縛り上げ抱き付く少女を撫で付けまくる。
自分に絡みつき辱める悪女のおぞましい台詞に震え憤る。
だがツエツエの指は、女の性感を正確に突いており、何ともむず痒い感覚を味合わせる。
何ともいえないもどかしい苦しみに、冴の目元から涙が流れる。
それを見たツエツエは舌なめずりし、冴の頬を舐めてその涙を味わった。
冴「んんっ! んふうぅっ!」
あまりの気持ち悪さに、嫌悪の表情でイヤイヤをするが、
ツ「くっくっく、気持ちよかろう。」
そんな悲痛な姿をツエツエはさらに嬉々といたぶるのだ。
やがて股間を撫でる指は、膝上丈の柔らかい布のスカートの中に入り、ショーツの感触を堪能するように優しく股間を擦り、時折強めにまさぐる。
彼女の瞳からはどんどん涙が溢れる。
…やがて、官能で体は熱くなりピンクに染まり、胸の中心は腫れてきて、股間は熱くなり蜜が溢れてくる。
涙に濡れる顔は官能に染まり、絶望感も浮かんでいた。
と、ツエツエは膨れ上がった乳首をピンと弾いた。
冴「んんっ!!!」
大きく身を反らせて反応する冴、ビクンビクンと痙攣する体を、ツエツエは力強く押さえつける。
官能の波に昇ろうと痙攣する事すら封じ、完全に固定する事でひたすらもどかしい疼きを意識させ、焦疼地獄を味合わせた。
ツエツエの女の壺を熟知した責めは、今までの辱めの中で一番ねちっこく苦しかった。
もはや、責めに対する冴の儚い辛抱など、何の効果も無かった。
熱い吐息が鼻から漏れる。
体の芯から熱い炎が沸き立つ。
ショーツ越しに股間をいやらしいタッチで撫で擦られ、それだけで冴は絶頂寸前に追い詰められていた。
股間から溢れた蜜は、ショーツを濡らす。
冴「んっ、、んん…!」
だが意地悪いことに、ツエツエの指は優しいタッチが主で、時折混ざる激しいタッチもすぐに終わり、これだけでは体はどんどん燃え上がるが絶頂にはとても達せない。
寸止めのもどかしすぎる状態に、何とか腰を動かすが、ツエツエの腕や足はしっかりと冴の体を固定し、未だ優しすぎるタッチを崩さない。
冴「ん、、んん…っ!(いや、、もう、やめて…っ!)」
ツエツエにやめてと言いたいが、猿轡のダクトテープは、彼女の官能で染み出る汗にも剥がれる気配も見せず、彼女の口を覆いピッタリと貼り付いていて、言葉を発せられなくしていた。
黙ってツエツエのいやらしい愛撫を受け入れ、それにより燃え上がる官能の疼きに耐えてやり過ごすしかないのだ。
ツ「くくく、逝きたいかい?」
冴「っ!…」
そう言われると、押し黙って体を固まらせてしまう。
その隙に、冴のGスポットを的確に、だが優しくそっと擦り、最悪の疼きを与えた。
長時間の寸止め地獄に、冴の心は参ってしまっていた。
だが今、ショーツ越しに敏感な塊を擦られ、体がビクンビクンと痙攣し、官能の炎が一気に燃え上がる。
絶頂に駆け上がる、何とも情けない顔だ。
それを見たツエツエは、ふっと冴の体を解放する。
冴「んんっ!?」
意外なことに驚いた冴は大げさに声を上げ、切なげな瞳でツエツエを見つめる。
官能の残渣で体がビクビクと震えるが、逝く事はできない。
まるで官能を求めるような、メスの目だった。
そんな冴の様子を愉悦の表情でじっくり眺めていたツエツエ。
ツ「何だいその物欲しげな目は? まさかもっと可愛がってほしかったのかい?」
そう大げさに言うと、冴はさすがに凛とした表情を取り戻し、キッとツエツエを睨む。
今も官能の残り火が彼女の体を苦しめているのだろう、体を震えさせている。
そんな中でも、冴は健気に耐えてツエツエを睨みつけた。
だがそんな睨みにツエツエは動じもせずに、冴のそばにしゃがみ、震える冴の幼い体を撫でる。
冴「んくっ、、ぅ…!」
再開したジワリ責め、、彼女の体がまた燃え始める。
ツ「未だ体は官能に震え、熱く染まり、アソコからはいやらしいお汁を漏らすお嬢ちゃん。」
困惑する冴のスカートを捲り、さらにショーツの中にすっと指を入れる。
冴「んむぅぅ~っ!」
それに冴は羞恥に顔を染め拒絶反応をするが、効く訳は無い。
直接股間をまさぐる感触に悲痛な顔で耐える冴を、ツエツエは堪能する。
ねちっこく囁きながら、股間部の染みを指で掬い、彼女の目の前にかざした。
冴「っ…!!」
その指は冴の蜜で濡れ返っていた。
ツ「そんなはしたない姿で睨むなんて、情けないねえガオホワイト。ベロリッ、、ふふ、甘いお味だわ。」
あからさまにいやらしい嫌味を言われ、さらに蜜を目の前でいやらしく舐められ、冴は涙を流してしまう。
と、そんな冴に一枚の写真を見せた。
冴「!!!(か、、海!!?)」
驚き、涙に濡れる瞳を見開いて、食い入るように写真を見る。
それは、捕まった海の写真だった。
体は暴行されたのか、恐ろしいくらいぼろぼろの痛々しい姿で、力無く横たわっていた。
やはり、冴を人質に海は捕まってしまったのだ。
冴(いやあっ!! ひどい、、こんな…、あたしのせいで…。)
憤りと共に、罪悪感に苛まれ、顔をしわくちゃにして泣き咽せる。
そんな冴の頬を愛おしげに撫で、囁く。
ツ「驚いたかい? 分かっているわよね、お前を人質に捕らえたのさ。坊やもよほどお嬢ちゃんが大事だったのねえ。お前を盾に脅迫すると一切抵抗をやめて、体のいいサンドバックになったさ。まさに瀕死になるまでねえ。もう、いつでも殺せるわよ。」
ぼろぼろと涙を流す冴の猿轡のテープをビリッと剥がす。
冴「うっ…! グスッ、、お、お願い。彼を、助けてあげて。」
口を解放された途端、敵にも関わらず、海を助けてと涙声で懇願してしまう。
だがそんな純粋な願いに、ツエツエは意地悪い態度を見せる。
ツ「ただでは助けられないねえ。敵だし…」
冴「そんな、、どうすればいいの…?」
縋るように潤んだ目で見上げる冴に、ツエツエは怪しい笑みを浮かべる。
ツ「だったら、これから私の言う事を聞くかい? したら、ガオブルーの命を助けてやらないでもない。」
そう言われ、戸惑ってしまうが、大切な海を助けるため。。
長い責めと大切な人を盾にされたこの状況下で、もはや冴には冷静な判断ができなかった。
冴「わ、、分かったわ。きゃっ!!」
パシイィン、と気持ちいい音が部屋に響く。
ツエツエが冴の張りのいい頬を叩いたのだ。
ツ「お前、自分の立場が分かっているのかい? そんな口の利き方で、私が満足すると思うか。」
冴「っ…わ、分かりました。」
敬語で従順な返事をし、その瞬間、嗚咽を漏らした。
悔しくて仕方ないのだ。
ツエツエは、冴を屈服させたことに、いやらしくニヤつく。
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