蜘蛛の糸に掛かった蝶~7.奴隷宣言


しばらくしてリンが落ち着いてきたときに、リンの体を起こし座らせる。
痴漢「さて、今日のところはこの辺で帰してやる。だが分かってるな? これで終わりじゃない。」
リン「…」
痴漢「これから5日間はこの特性責め具をつけたまま生活してもらう。無論鍵は渡せないから風呂のときも寝るときもだ。」
リン「いや、、そんなの、、、やだ!」
さっきも言われたことだが、落ち着き冷静を取り戻したリンは、心から拒絶の声を出す。
それはそうだ。ただでさえ年頃なのに、明らかに卑猥な下着責め具を施され、ずっと着ていなくてはならないなんて。
しかも股間にはいつもバイブが突き刺さった状態で胸も突起の存在を感じたままで。
その上時折この責め具が振動し急所に多彩な責めを与えてしまうなんて。
しかも貞操帯にもなってしまうなんて。
純情なリンにはとても耐え難いことだ。
だが痴漢は冷酷にも、
痴漢「何だその態度は…!」
リンの肩がビクッとそびえる。
再び痴漢は携帯を取り出し、リンのいやらしい画像を…
リン「やめてっ! やめてください! わかりました!」
必死に懇願する。
痴漢の手が止まった。痴漢はリンに迫り、
痴漢「お前、舐めた態度とってると、そのうち本当にばらすぞ…!」
冷たく言い放つ痴漢に、リンは瞳に涙をいっぱいに溜めておののいた。
さらに、
痴漢「お前に反抗する権利なんて無いんだ、それを分からせてやる。あれを見ろ!」
そう痴漢が指をさしたのは、壁に開いた穴だった。
よく見ると、その中にカメラが入っていて、ちょうどリンに向けられていた。
痴漢「お前がここに来る前からセットしてあったんだ。」
リンは驚愕した。ということは、リンがここに連れて来られてからずっと、ずっとリンの痴態を撮影していたのだ。
画像だけでない、動画という質も出来てしまった。
知らないうちにどんどんどんどん脅されるネタが増えていく。
まるであり地獄の巣に嵌るありみたいだ。
いや、もっと執念深い、おぞましいものかもしれない。
例えば、蜘蛛と蝶…
筋肉男は壁の穴からカメラを取り出し、三脚でリンの目の前にセットした。
リン(なに、、何するつもり…?)
画面にリンの全身が映る。
すると、痴漢はリンのそばに来て
痴漢「さて、これからお前にはあのカメラに向かって宣言をしてもらう。それがこれだ。これをそのままカメラに向かって宣言しろ。」
何か書いてあるプリントを広げてリンに見せた。
それに書いてある内容を読んでリンは言いようの無い感情が沸き恐れおののいた。
それは宣誓証明書だった。
何の証明かというと、リンがこの痴漢たちの奴隷になることなのだ。
リンはあまりのことに屈辱に震える。
痴漢「言っておくが拒否はもう許さん。もう午前2時、時間も遅いからな。俺らも早く帰りたいんだ。さっさと宣誓して、俺たちの奴隷になるんだよ。」
あまりに身勝手な物言いにリンは憤るが、反抗は許されない。
リン(いや! 奴隷になんて絶対になりたくない!)
少しの間沈黙が流れる。
だがすぐに、
痴漢「ぼやぼやするな、早くしろ!」
リンは仕方なく、覚悟を決め、縛られたまま目をカメラに向ける。
同時にリンのすぐ斜め前にいるカメラ男がレコーダーの録音を開始する。
リンは深呼吸を一回し、

リン「…私、ホウオウレンジャーこと天風星リン、18歳は、周りのことを考えない、野蛮で自分勝手な戦いで、無関係な善良の市民を不幸にしてしまいました。その当然の報いを、善良な市民を代表しまして、○○様、××様、△△様、●●様の4人から、喜んで受けることを、誓います。即ち、いつどんな時でも、あなた方に服従し、その命令には、何でも従いますことを、つまりはあなた方の…奴隷になることを、ここに誓います。」 ペコリ

ひど過ぎる内容だ。リンは震えながらも何とか読んだが、読んでて段々自分が情けなくなり、涙を流して涙声になっていった。
と、リンのすぐそばにいたカメラ男は、レコーダーを取り出しリンに見せ付けた。
そして、再生ボタンを押した。
すると、先ほどのリンの肉声が、、

『…私、ホウオウレンジャーこと天風星リン、18歳は、周りのことを考えない、野蛮で自分勝手な戦いで、無関係な善良の市民を不幸にしてしまいました。その当然の報いを、善良な市民を代表しまして、○○様、××様、△△様、●●様の4人から、喜んで受けることを、誓います。即ち、いつどんな時でも、あなた方に服従し、その命令には、何でも従いますことを、つまりはあなた方の…奴隷になることを、ここに誓います。』

再び同じ内容を自分で聞いて、改めて情けなく感じ涙を流す。
だが痴漢は明るい声で、
痴漢「いやぁー、いい絵が取れたなあ。たまらないぜ、へへっ。」
痴漢の言葉に憤りながらも反抗できず大人しく耐えるリンに、追い討ちとして、
痴漢「そうだ。お前、この宣誓書にサインしてなかったよな、縛られてるんじゃ手は使えないから、ここにキスマークをつけてもらおうか。」
リン「…っ!(な、、何を言うの…)」
またもや信じられないいやらしい事にリンは戸惑った。
痴漢「といってもお前は口紅も塗ってねえんだよな。やっぱまだガキだな。」
その言葉にリンはむっとしたが、大人しくする。
と、カメラ男は自らのカバンから何かを出し、痴漢に手渡した。
リンは驚いた、口紅だった。ピンク色の口紅である。痴漢はそれを持ちリンに迫る。
リン(いや、、まさかこいつ、あたしの唇に口紅を塗る気なの?)
女の子にとって大事な部分の一つである唇。
それを蹂躙する行為に、リンはおののいたが、やはり逆らえず、大人しく耐えるしかない。
痴漢はリンの顎を摘み顔を上げさせ、またわざとゆっくりと口紅をリンの唇に運ぶ。
リン(くっ…なん、、て、いやらしい男なの…!)
そして口紅をちょんっと彼女の唇につけたと思ったら離し、またちょこんっとつけて離しを繰り返し、リンの反応を楽しむ。
リン「ぅ…っ!(もういい加減にして…! 早く終わらせて、、家に、帰して頂戴。。)」
リンは思わず目に涙を浮かべ、その姿に痴漢は満足し、ゆっくりと彼女の唇に口紅を塗った。
少しずつ、つつーっと、時折ちょこん、と唇に塗る塗り方に、リンは屈辱に身体を、唇をわなわなと震わせた。
痴漢はそんな反応も楽しむ。
そしてリンの唇に口紅を塗り終わった。
リンの唇はピンク色に染まり、口紅だけだが化粧を施したその姿に男たちは目を見張り、カメラ男はその姿をカメラに収めた。
痴漢(ほう、こいつは驚いた。可愛い子だと思ってたが、口紅を塗っただけで、化粧一つでこんなに変わるとはな。、かなり美しく見えるぜ。)
そして、痴漢は宣誓書をリンの顔の前に運び、サインをすべき場所に指をさす。
リンは少し戸惑いながらも仕方なくその宣誓書のサインスペースにそっと口付けをした。
サインスペースにピンクの小さなキスマークが残った。だが、
痴漢「待て。ここにもだ。」
リン「な…っ!」
わけが分からないことを言ったが、確かに宣誓書には何故かもう一ヶ所サインスペースがあった。
痴漢「早く、もう一度ここにキスをするんだ!」
リンは逆らっても無駄だと悟り、屈辱に震えながらももう一度、もう一個のサインスペースにチュ、と口付けをした。
男たちはそれをまじまじと見て、それからリンの顔をじっと見て、リンは気味悪さから顔を逸らせる。
痴漢はリンに満足げに宣誓書を見せ、
痴漢「見ろ。この宣誓書を、ちゃんと証拠のVTRも音源も、そして同意のサインもある。」
リン(っ…あんたが、あたしを脅して、無理やりした契約じゃない…)
そう心の中で毒つく。
痴漢「もう言い逃れようも無いな。お前は俺たちの奴隷だ!」
その言葉がリンの心にずしんと重くのしかかる。とさらに、
痴漢「忘れてた、帰る前にこれだけは言っておかないとな」
リン(まだ何かあるの…)
痴漢「トイレの仕方だ。パンツに尻とマンコを塞がれてるからな。」
平然と言う卑猥な単語にリンはまた顔を赤らめる。
その反応に、痴漢は可愛らしく思い、満足して続ける。
急に痴漢は抵抗できないリンのスカートを捲くり、パンツの股間部に小さなジッパーが設置してるのを見せた。それは、尻も一緒だ。
痴漢「排泄をしたいときはこのジッパーを開ければ問題ない。ただし、バイブは取り除けられないがな。」
リンは改めて受けた屈辱の大きさに顔を戦慄かせた。
さらに痴漢は続ける。
痴漢「これが俺の連絡先だ。メモしとけ。だがもしもの時以外は掛けてくるな。かける時は、俺たちの関係性がお前の仲間や友人や家族に知られる時だと思え。」
リン「…っ!(そんな、、ひ、卑怯よ、、こんなの…)
明らかに不条理だという顔をするリン。
その表情から考えを読み取った痴漢は、
痴漢「卑怯者だと思ったか?」
リンは何も答えないが少し動揺を見せ、目線を一瞬泳がせた。
その健気な反応に痴漢はほくそ笑み、
痴漢「卑怯で結構さ、けどな、覚えとけよ。それを外せるのは、その卑怯者の俺だけなんだぜ」
リン「…」
痴漢「つまり、お前をイかせてやる事ができるのは、俺だけってことだ」
リン「…っ!」
痴漢「分かったな」
押されるリン、何も言い返せず、顔を背ける。
痴漢はリンの斜め後ろに移動し、ポケットから瓶を取り出し、それを自分のハンカチに染み込ませた。
トクトク…
液体をハンカチに染み込ませる音に、リンは不安げに痴漢の方を振り返った。
すかさず痴漢はリンに迫り、
リン「ちょっと、何を!…うっ、、、」
痴漢はリンの背中からリンの身体を片手で捕まえ、ハンカチをリンの口に押し付け口を塞ぎ、そっと鼻にも覆う。
ツン、と刺激臭がする。
痴漢「クロロフォルムだよ。疲れただろう? 送っていってあげるから、ゆっくりお休み。」
家まで入ってこられることに戦慄を覚えたが、意識はもう眠り始め、
リン「んぅ…(い、いや…)ん、、クゥ…」
リンは意識を失った。痴漢はクロロフォルムを染み込ませたハンカチを仕舞い、クゥクゥと可愛い寝息を立てるリンの愛らしい寝顔を見て、いい獲物が入ったと楽しみでわくわくする。
何度も何度もいやらしいことをされながらも最後まで変わらずうぶで新鮮な反応を見せ、それが痴漢には可愛らしくて仕様がない。
さらには、例え言葉では服従しても心の中は決して逆らい続ける、綺麗さを失わない、それが気高く美しく見え、そしてその事が痴漢がリンを何よりも気に入った理由だ。
だが、この凛とした美しさも、今後の5日間の責めでよがり狂う姿を想像し、楽しみで仕方ない。
しかし、クリームは1日経ってからでないと効果を発揮しない。
とりあえず1日は放っておく事にした。と、
痴漢「今日はもう解散だ。俺がこの女を家まで送っていく」
と、リンの拘束を解き、小さい彼女の身体を、頭を後ろに肩に担ぎ上げ、顔の横のお尻に掌を這わせ、顔を押し付けた。
それから、倉庫を出て車に運び、車の助手席に乗せ、シートベルトをしっかりとした。
後部座席に彼女の小さいバッグがあり、痴漢はそれを手に取り中を探る。
生徒手帳とバッグの中の家の鍵を見つけた。
そして痴漢は運転席に乗りエンジンをかけて車を発進させ、スヤスヤと子供のように眠るリンを家まで送って行った。
・・・・・・・・・・
永い眠りから目を覚ますリン。
リン「…ん、、(ん、、ここは、あたしの部屋…)」
服は昨日のままだが、どうやってか自分の部屋のベッドで寝ていたのだ。
リンは目をこすり、何とかまだ眠っている脳を覚まし、昨日のことを思いだした。
おぞましい記憶が頭をよぎり、身を震わせるリン。
リン「そうだ、、あたし、、知らない男の人たちに痴漢されて、、脅されて、、、捕まったんだ…」
絶望感を出して、ポツリと囁く。
けどいつの間にここに? リンは眠る前のことを思い出す。
リン(あたしが寝る前、、確か、、!…そうだわ、、奴隷宣言をされて、、)
奴隷にされたことも思い出し、屈辱に身を震わせる。
それでも懸命に思い出す。
リン(それから…そうだ! 確か、あの男に、いきなりハンカチで口を塞がれて、、、意識が遠くなって…)
あの時自分は薬を嗅がされ眠らされたことを理解し、屈辱でキュッと口を結ぶ。
その後のことは覚えてない。と、ベッドのそばに書置きがあり、それを見てみる。

『お前が急に眠っちまったから、家まで送り届けてやった。楽しかったよ。これからもよろしくな。』

リン(や! あの男からだわ…部屋にまで入られるなんて…)
なんとも言えない屈辱にリンは顔をゆがめ身体を震わせる。
さらに、これからもこの関係が続くことをほのめかされて自覚し、言いようの無い不安と恐怖に襲われる。
これから一体自分はどうなるのか、そんな事、想像する事すら心が拒む。
ふと、時計を見る。
目を覚ましたのはもう夕方の4時だった。祝日で休みの日だったのが幸いだ。
昨日のとてつもない、長い蹂躙に疲れ、リンは長時間眠りについてしまった。
リンは、あれが夢だったんじゃないか、と淡すぎる希望を持ったが、この書置きと、彼女の胸と股間を覆う明らかに不自然で滑稽な責め具が、夢でない、現実だったんだということを悟る。
あの痴漢たちの奴隷になったことも夢ではない。
これから自分はどうなってしまうのだろう、、
リン(こんなことになってしまうなんて…どうしよう…)
もはや仲間にも知らせるわけにはいかなくなった事も重々理解しており、どうしようもできない罠に掛かった事を感じ、絶望に打ちひしがれる。
リンは、昨日自分が受けた蹂躙・屈辱・恐怖と、これから自分が受けるであろう見当もつかないしかし苦しいであろう言いようの無い不安感と絶望感に、ベッドの中で涙を流し、声を出して泣いた。。