蜘蛛の巣に掛かった蝶~12.最終;囚


ヒョオオオーー
風が吹き、顔や身体に当たる。まずそれに気付いたリン。
リン「ん……」
もう夕方だろうか、気絶していたリンが、薬の効果か頭がズキッと痛み、とても重いまぶたを開き、意識を持つ。
屋外だろうか、次第に目を覚ますリン。
リン「う…(あたし、一体、、ここは…)」
それに体が窮屈な、感じが…ハッとした。眠っていた脳が一気に覚醒する。
リン「な……っ!!(こ、、これは…)」
夕暮れの中、彼女は十字架に架けられていた。
リン「っ…!(な、、何、これ…。ここは…?)
丘の頂上に1本十字架が掛かり、彼女は素顔が晒されたスーツ姿のまま、それに架けられていた。
周りには大きな銃を持った戦闘員が4,5人いた。捕らえた彼女の見張りだろう…。
両腕は思い切り広げられ、足首はピッタリとくっつけられた形で丈夫なベルトがきつく巻かれていて、それだけでなく、腰にもきつくベルトが巻かれ、首にまでベルトが軽く巻きつけられ、完全に十字のまま動けなくなっていた。
さらに、十字架の真ん中の、背中にあたる部分は少し盛り上がっており、それにより彼女は若干えび反りになり、胸を強調する形で拘束されてしまっている。
リン「っ…(いや…あたし、、一体どうして…!)」
必死になって眠る前の事を思い出す。断片的にだが思い出してくる。。
そうだ、、確か、ゴーマ族の戦闘員と戦って、、そいつらに押さえ付けられて、、痴漢の正体が実はゴーマ族幹部で、、また、薬を嗅がされて眠らされたんだ…っ!
ここは、アジトのすぐそばの丘の上だ。
ゴーマ族に捕まり運ばれ、気絶している間にこの十字架に縛り付けられてしまったのだ。
他の仲間はいない、捕まっていないようだ。
ホッとした反面、屈辱がした、、自分ひとりが捕まった、やはりあの痴漢は、自分ひとりを狙っていたのだ。
自分ひとり、淫具による責めを受けながら戦い嬲られ、負けて捕まってしまった。
女として徹底的に嬲り上げた痴漢は、今度は戦士としても嬲り敗北と屈辱を味合わせた。
ホウオウレンジャーとしても、自分を辱めるつもりなのだ。
屈辱感がし、自分の胸を見たリンは驚く。
先ほどの陵辱により彼女の乳首は感じ固く肥大し、スーツの上からでもその形がはっきりと浮かび上がってしまっている。
彼女は今日ノーブラだったのだ…。
戦闘員たちの隠れた視線を感じ、羞恥に顔を赤らめる。
リン(こ、、こんなのいやっ…! 何とか、、何とかしなきゃ…っ!)
あまりのいやらしさに、リンは思わず体を動かそうと、、しかし
ギッ、、ギシッ、、ギシィッ…!
彼女を十字架に縛り上げている黒ベルトは、しっかりと彼女を捕まえ、もがいてもビクともせず、ギシギシと鈍い音がするだけだった。
リン「うっ、ぐっ…(だめ、、動けない…!)」
と、周りにいた見張りの戦闘員の中の何人かがその大型の強力そうな銃を彼女に向けた。
動くな…そう言いたいのだろう。それに怯えたリンは理解し、歯がゆくとも大人しくするしかない。
ここは、見たこともない場所だった。丘の下には、林や街が小さく見え、かなり高い丘なんだと理解した。
周りには木々がなく景色は憎らしいほど良く、、高い丘の頂上に十字架で固定され、まるで見えない無数の人たちに
『お前たちの正義の味方、ホウオウレンジャーは我々が捕まえた! 良く見ろ! この哀れな姿を!』
というように、また、ゴーマ族が憎きホウオウレンジャーを捕まえ、そのことを誇り高げにするようにこうしているようにも感じられ、どっちにしろリンは屈辱だった。
吹きさらしのため風が容赦なく彼女の身体や素顔を撫で、長い黒髪は揺れ、屈辱感を増す。
だが、これを隠すことはできない。
手足はきつく縛られ動けないし、第一抵抗しようと動いたら周りの見張りに銃で脅され、、どうすることもできない。。
それを悟り、屈辱に涙を浮かべるリン。
しばらくして、一台のトラックが近づき、止まった。
不安な目を向けるリン、おそらく自分を捕らえたゴーマ族の仲間に違いない…。
やはりそう、幹部の痴漢と戦闘員だ。
それに、他のゴーマ族幹部2人も一緒だ。
これから自分はどうなるのか…考えるだけで怯え、だが必死に顔に出さないようにするリン。
そんな事とっくに気付きほくそ笑む痴漢は、彼女にゆっくりと近づき、彼女の目の前で止まる。
十字架は彼女の小さな身体を地面から数十cmも上に上げ、変身している痴漢の目線とあう。
未だ痴漢の目線の方が少し上だったが…。
他の幹部や戦闘員も、見せ付けるように胸を強調し手足を十字に広げられ固定された彼女を眺める。
それに屈辱であるリンだったが、耐えて大人しくするしかない。
痴漢は、いやらしい笑みを浮かべ彼女の周りをゆっくりと歩き、じっくりと十字架に縛られたホウオウレンジャーの姿を鑑賞する。
彼女はその行為に羞恥を感じながら、何かするのではないかと不安から、その姿を必死に目で追うが、首もベルトで巻かれ固定されているため、後ろに回り込まれた時は痴漢の姿が見えない。
と、痴漢はいきなり後ろから耳をベロリと舐め上げ、
リン「きゃあっ!」
おぞましさに悲鳴をあげ身を震わせ、その反応に痴漢は可愛くてしょうがないという風に彼女の顔を撫で付け、再度周りを歩き鑑賞する。
周りのギャラリーも嘲笑し、彼女の屈辱をさらに煽る。
痴漢はそのまま彼女の回りを何周もし、時折後ろから彼女を嬲り、反応を愉しみ嘲笑しながらまた周りをめぐる。
リン(いや…もうやめて!)
そう心の中で儚く願う…。
やがてリンは怯えを隠せなくなり、ハァッ、ハァッ、、と怯えに口から息を漏らす。
痴漢「いい表情だ。」
そう言うと、リンはハッと表情を険しくし、気丈な顔に戻る。と、
リン「ひゃあっ!…あぁ!」
痴漢のいやらしい指が彼女の首筋から顎筋、顎、唇、鼻、目元、おでこと、そして今度は下に行きこめかみ、頬、耳元といやらしく撫で上げる。
思わず避けようとするが、首も縛られているため、首を大きく動かそうとした途端首のベルトが彼女の首を絞め、それに彼女は「うっ…」と小さく詰まった呻き声を出す。
苦しみ悔しがる彼女の目の前に痴漢は来て、そんな彼女を眺める。
それに気付いたリンはまた気丈な顔で痴漢を睨む。
それに満足げな顔で痴漢はその顔を彼女の目の前まで近づけ、リンは怯えながらそれでも睨む。
やがて、痴漢とリンの鼻がくっ付くまで顔を寄せたところで痴漢は動きを止め、眺める。
痴漢「くく、どこまでも可愛い女だぜ。」
そうことさら大げさに言うと、リンは憤り睨む。
だが、あまりの悔しさから瞳からは涙が溢れ、目からこぼれる。
その姿には異様な美しさが溢れ、思わず見惚れてしまう痴漢。
痴漢(ふっ、こんなガキでも、やっぱ女だな。)
と、痴漢は不意に彼女の唇にキスをした。
2度目、、あまりのショックから目を瞑り涙をぽろぽろ流すリン。
痴漢は泣くリンの頬や耳やおでこにキスの嵐を浴びせ、避けられないリンは「やめてよ!」と言いながら目を瞑りかすかに顔を動かし避けようとする。
と、痴漢はそばで見物し嘲笑していた幹部2人を呼び、彼女のそばに来させた。
痴漢が胸を指差す。乳首が浮かんでいる。すると女幹部は、
女官「まあ、はしたない! 戦って感じちゃったの!? 何ていやらしい娘なの!」
ピンッと彼女の膨らむ乳首を指で弾き、大きな声でバカにする女官。
自分をバカにする物言いに、否定したかったが、そんなことしても意味がないことはリンも良く分かっている。
逆にまた嬲られるのが落ちだ、大人しく黙っているしかない…。
さらに痴漢は幹部2人にしゃがむように言い、幹部の顔は彼女の股間の前に来て、羞恥心がする。
と、痴漢が彼女のスーツの超ミニスカートの前の裾を掴み、少しずつ捲り上げる。
リン「やっ…!」
思わず声を漏らすが、敵を喜ばせただけだった、口を結び耐える…。
胸を盛り上げるような十字架の形なので、自分の胸が邪魔して見えない。
見ようとして、見えるのは自分の無様に浮き出た乳首だ。
スカートを捲くり終えた様だ、そう感じた。すると、
女官「いやだっ! この子、股間からお汁漏らしてるわよ!」
リン「っ…!!」
悔しさと恥辱に身を震わせるリン。
女官はさらに顔を近づけ匂いを嗅ぎ、指で触れ、
女官「おしっこじゃないわよこれは。ベトベトするし、いやらしい匂いがプンプンするわ! こんなにビショビショにしちゃって、、この淫乱娘!」
淫乱娘…そうはっきりと卑猥な名詞を自分に突きつけられ、絶望感に震える。
女官や幹部はまだ食い入るようにその染みに指を這わせ、匂いを嗅ぎ、卑猥な言葉を浴びせる。
あまりに近距離なため、言葉をしゃべる時の息が股間にかかるのすら感じる。
怯え、顔をゆがめるが、その顔は痴漢に眺められ、情けない顔を隠し、気丈に強気な顔を装う。
そんな状態が十数分も続き、もう顔は遠目からも分かるほど真っ赤になったところで、痴漢たちは満足げにリンから離れ、十字架にかかったホウオウレンジャーの姿を感慨深げに見る。
女官は満足げにリンの顎・唇に指を触れいやらしく撫でながら、
女官「可愛い子、いやらしい子、、たっっぷりと、じっくりと、時間をかけて、じわじわと可愛がってあげるからね…ふふ、この可愛いらしい顔が苦しみに引きつるのを想像したら、ゾクゾクしちゃう!
楽しみに待ってなさい。」
リン(いや、、いやっ!! あたしを、どうするの!?)
と、恐怖に震える彼女の唇を集中的に撫で、唇をめくり白い前歯を剥き出しにし、歯茎や歯を撫で擦り、さらに指を押入れ歯茎の裏や舌を無遠慮に舐る。
容赦なく口の中を撫でられる屈辱に怒り顔を真っ赤にするリン。
十字架に縛り付けられ首も固定されているため逃れる術がないが、無遠慮な蹂躙にたまらず歯を立てようとしたが、
リン(くっ!! この女…許せない…っ! 噛んでやる、、ひっ!)
と、いつの間にか痴漢が銃を持ち、彼女のこめかみに押し付け、
痴漢「大人しくしてろよ…」
リン「……!!」
女官の無遠慮な指を噛もうとした顎の力を抜き、女官はさらに無遠慮に口内を舐る。
リン「うっ…がっ…ぅふ…っ!」
歯茎の裏、舌からさらに奥に指を入れ、喉にまで触れてくる。
それにリンは断続的なうめき声を上げ、大人しくなすがままとなった。
女官はやっと彼女の口内から指を抜き、
リン「くはぁっ!!…はあっ、はあっ、はあっ、、。」
屈辱に顔を赤らめ震えながも我慢して、自由になった口から苦しそうに呼吸をする。
すかさず女官はもう一方の指でリンの顎を摘み固定して、リンの口内を舐った指を見せる。
リン「…」
それを見たリンは顔を固定されて顔を背けられなくまざまざと見てしまい、羞恥に顔を赤らめて目を背ける。
そんな様子を愉しむ幹部3人。
指はリンの唾液でベトベトに濡れており、女官はいやらしくもそれをリンの鼻の下に当てその匂いを嗅がせ、さらには何とその唾液を他の幹部2人にも嗅がせ舐めさせたのだ。
リン「…!(いやっ!! こんなひどいの、もうやめて!!)」
あまりの光景に目を瞑るリン。
そして最後に女官自身がその指をいやらしくベロリと舐め上げ、その濡れた指を彼女の唇に付け、ゆっくりつつーっと這い、彼女の唇を濡らす。
まるで口紅を塗られている行為だ、、奴隷宣言された夜を思い出す。。
女官は指を止める。リンの唇は自分の唾液で濡れ綺麗な光を放つ。
幹部3人は満足げな顔でそんなリンを見る。
リンの顔は羞恥でもう真っ赤だ。
そんなリンを女官は愉悦な表情で眺め、顎をつかんだ指を、顔からつつーっと、指を下ろし首筋、鎖骨、乳房、乳首、乳房、腹、鳩尾、臍、腰、股間、太ももと、彼女の反応を愉しみながらいやらしくゆっくりと撫で下ろしていった。
と、女官はそのまま十字架の下の裏に手をやり、何かスイッチを入れた。
すると、ウィイイーーーン
リン「え、、なっ…! やっ…!」
十字架が上に上がっていき、それにつられ十字架に縛り付けられた彼女の身体も上に上がり、地面から1.5mほど上がったところで止まった。
リンは混乱したが、どうすることもできない。
痴漢たちが近づく、痴漢たちの顔は、ちょうど彼女の股間ぐらいの高さだった。
恥ずかしがり顔をゆがめるリン、それに離れたところで見物している戦闘員が嘲笑し、我慢するリン。
と、痴漢が見覚えのあるスイッチを持ち、リンはあからさまに動揺し怯えてしまう。
リン「や、、いやっ…! やめっ、、お願い!!」
恐怖のあまり呂律が回らずそれでも嫌がるリンに、痴漢は喜々飄々とゆっくりとスイッチを押した。
リン「いやぁっ!! あぐぅううう!!」
やめて欲しく悲鳴を上げるが、その悲鳴はすぐに呻き声になってしまった。
ヴヴヴヴヴヴィイイイイッ!
陰部のバイブが強振動し、刺激におののくリン。
痴漢がゆっくりとスカートを捲くる、、すると、薄いピンクのスーツ越しに股間部が振動していた。
それはリンには見えないが、痴漢たちのいやらしい視線を感じる。
さらに、女官が意地悪くもその股間の様子を大声でリンに伝え、息を吹きかける。
それだけでもう股間の様子、それに対する痴漢たちがどうしているか、、もろ分かりだった。
さらに痴漢は、
ヴィッ! ヴィイイッ! ヴィッ! ヴィイイイイイイン! ヴィヴィッ!
強振動のまま不定期にオンオフを繰り返し、今までで一番たまらない刺激に、弱弱しい表情を隠せずに悶える。
どれくらい続いただろうか、、とうとう振動攻撃が止んで解放され、大きく息を吐くリン。
また止めた振りではないだろうか、、さっき止めたと見せかけまた攻撃してきた、2度も。
身構えるリンだったが、痴漢たちは、本当に攻撃を止めた。
リン「ハアッ、ハアッ、ハアッ…!」
息はもう絶え絶えである。
痴漢たちは少しこの様子を談笑しながら待つことにした。
屈辱を感じながらも、もうヘトヘトなリンは苦しそうに呼吸した。。
……
やがて、リンの呼吸が落ち着いてきた。
女官は宙に浮かび、汗みどろのリンの顔を丁寧にタオルで拭く。
リンの顔の汗を綺麗さっぱりと拭き取り、そのまま宙に浮かび彼女を見据える。
と、痴漢も宙に浮かび、リンを目の前で見据える。
それに怯えるリンだったが、休憩し余裕ができたリンは、気丈に睨んでくる。
痴漢「さっきまでよがり狂って参ってたくせに…」
リン「くっ…!!」
さらっと痴漢が言うと、リンは見る見る顔をゆがませ、キッと痴漢を睨みつける。
痴漢たちが言う。
痴漢「これからお前はここで俺たちの役に立ってもらう。」
リン「…(なに、、なにを…)」
彼女は何も答えなかったが、痴漢たちが何か企んでいることを感じ、不安げな顔をする。
そんなリンの顔に女官は満足げに舌なめずりし、
女官「ダイレンジャーは後4人いるんだったよね。お前だけ捕まえても、目的は達せないから、お前にはお仲間を呼ぶ道具として利用させてもらうのさ。」
リン「あたしを、、どうするつもり…?」
次第に焦りの色が濃くなり恐る恐る聞く。
そんな彼女の焦りと不安を煽るかのように痴漢は、彼女の顎をさすりながら言う。
痴漢「この十字架は特殊でね、色々仕掛けが施してあるんだ。さっきのように高さを変えたりしてな。お前はここで大人しく捕まっていればいい。じきに仲間が来てくれるだろう、そこからがお前の役目だ。」
そう簡単におびき出せるもんですか! そう言う顔をするリンを見て、満足げに痴漢は言葉を続け、何か装置を操作した後、彼女の目の前で見せびらかす。
それはオーラチェンジャーだった。いつの間に…それに何か別の機械が取り付けられている。
不安げに見るリンに痴漢は笑って説明する。
痴漢「これが何か分かるか? お前のオーラチェンジャーの通信波をそっくりそのまま使用することができる物だ。」
焦りを通り越して怯えるリン。今度は女官が言う。
女官「これでお仲間に明日の正午に連絡をしてやる。ここに敵のアジトがある、とね。」
それを聞いたリンの背中に冷たい物が走る。ここまで周到に準備しているとは…。
リン「あたしに、、何をさせる気なの…?」
すると女官は舌なめずりし、彼女の顎や頬をじっくりといやらしく撫でながら言う。
女官「なあに、小娘ちゃんは何もしなくてもいいのよ。後は仕掛けが何とかしてくれるわ。」
リン「ど、どういう事…な、何を、企んでるの?」
痴漢たちの自信たっぷりの言葉に不安・恐怖感が強まる。
と、鳴りを潜めている痴漢が、こっそりと何かを取り出す。
女官「この十字架には半径20m以内に近づく気力を持つものに反応して、その力を無効化する力を持つのさ。これがどういう事か、分かるわね?」
リン「なっ、、そ、そんな事! 誰がさせるもんですか!…んっ!? むうぅ…!」
敵の真意を知り、憤ったリンに、今まで鳴りを潜めていた痴漢が急に粘着テープを取り出し襲い掛かり、素早い動きで彼女の口にそのテープをべったりと貼り付け、リンは言葉の自由を奪われてしまった。
このテープは…ゾクリとするリン。
痴漢「ははは、もちろんそうやって大声を上げて仲間に喋って知らせてもらっては、せっかくの罠が台無しだ。だから少し黙っててもらうぜ。」
そうリンの口のテープを貼り具合を確かめるように強めに撫で付け、淡々と言う。
悔しげにくぐもった小さなうめき声を上げるリン。
リン「んんっ…! んぅーっ!」
そんなリンの呻き声をあざ笑うかのように彼女のテープで貼られた唇に指を触れ、
痴漢「そうそう、このテープは、最初電車でお前を拉致った時に貼り付けたあの強力なダクトテープだ。これはお前の力ではとても剥がせない、絶対にな。諦めろ…。」
満足したようにテープ越しに彼女の唇を撫で、顔をゆがめるリンの顔を堪能し、指を離して地上に降りる。
痴漢「それじゃあ、お仲間が見つけやすいように、もっと高い所に上げてやるよ。お前はお仲間が罠に掛かり、捕まるのをただ黙ってみているしかない。私たちもお前のお仲間が罠に掛かるのをじっくりと見ていることにしよう。」
そう言うと女官はスイッチを押し、十字架がまたゆっくりとさらに上がり、リンは地上4mくらいの高さに上げられた。
女官「あははっ!! いい景色ね。これから大雨が降るらしいから、たくさん体が洗えるわよ。良かったわね、お嬢ちゃん。」
リン「…っ!」
憤るリンの十字架に縛り付けられた姿を充分堪能したゴーマ族たち。
見張りを3人残し、幹部たちはトラックで行ってしまった。
十字架に縛り付けられた手足はビクともせず、口にピッタリと貼られた粘着テープは完全に彼女の口を塞ぎ声が出せない。
完璧な拘束に体を動かせず、いや、下手に体を動かすたびに見張りが銃を突きつけ脅し、抵抗すら許されず、黙って十字に縛り付けられているしかない。
夕暮れの空はいつの間にか分厚い雲で覆われ、雷が鳴る。
それが避雷針のように高い十字架に落ちやしないかと、リンは怯えた。
この十字架は雷を受け付けない作りなのだが、そんな事リンは知る由もなく、怯える。
やがて雨がぽつぽつと降り出し、少しずつ雨足が強まる。
見張りの戦闘員たちはそばのキャタピラに入り、そこで雨宿りしながら捕らえたリンを見張る。
その雨に対しリンは十字架に縛り付けられ動くことができず、雨水を受け続ける。
胸を強調し、手足を十字に広げられ縛られた滑稽な姿のまま固定され、大雨の中でも容赦なく外に晒されている…。
リン(雨が、、痛い…。こんなの、、ひど過ぎる…。)
彼女の身体を冷たい雨が容赦なく打ちつけ、彼女のスーツが濡れて光り、体温を奪う。。
明日の正午まであと十数時間もあり、時間がわからないリンには永遠に感じられる。
……
そして、夜が明ける前に雨が止んだ。
ずっと十字架に固定されたまま放置された…。
身体はびしょ濡れだ、すると見張りの戦闘員がわざわざ十字架を登り、タオルで彼女の晒された顔を丁寧に拭いた。
特に、長い黒髪は丁寧に拭き、髪はさらさらになった。
けど拭いたのは首から上だけだった。
その下は拭かず、戦闘員は下に降りていった。
首から下のスーツ部は相変わらず濡れたままで、妖しく光っていて、体の線が良く見え、スーツ越しに胸のふくらみや乳首は丸見えだ。
その姿はなんともいやらしかった。
戦闘員のいやらしい魂胆に気付くリンは、羞恥に顔を赤らめる。
リン「っ…!(くっ、、何て、、事を。どこまで辱めれば、、気が済むのよ…!)」
さらにその濡れが、容赦なく体温を奪うが、日が昇ってきたとき、もう空は快晴で、しかも今日は真夏日の予報で、しかも雨による湿気で朝からひどく蒸し暑い。
冷えた身体に容赦なく日光が照りつける。そして、
ヴィイイン!
リン「んんっ…!」
猿轡された口からくぐもった声を上げる。
十字架に放置されてから約11時間振動しなかった股間のバイブが振動した…。
またバイブで嬲られる…!そう思ったリンは怯える。だが、そこへ
痴漢「はははっ、いい声と顔だな、ホウオウレンジャー!」
リン「…っ!」
彼女の耳元から痴漢の声が聞こえた。
思いもよらないところから痴漢の声が出たことにリンは驚き怯え、混乱した。
そんなリンの思惑を感じた痴漢が説明する。
痴漢「くくく、大分混乱しているようだな。俺の声は十字架の、お前の耳元の所に設置してあるスピーカーから流れているのさ。十字架に捕らえた囚人を、言葉で嬲れる様にな、くひひっ!」
たまらない嫌味を言う痴漢に、リンは心底怯えながら憤る。
けどどうやってあたしの表情まで?聞きたかったが、テープで口を塞がれ声が出せないため、それもできない。
だが、痴漢はそれすらも見抜いたように言葉を進める。
痴漢「何で自分の様子が分かるか、それを聞きたいんだろ?」
それにハッとしながら、言葉を出せないため、無言で小さく頷くしかない。すると何と、
痴漢「頷いたな…」
リンは驚き怯える。そして改めて疑問に思う。
痴漢の奴隷にされてから、どうやって自分の様子がいつも痴漢に筒抜けだったのか。
その答えを、遂に言う痴漢。
痴漢「5日前にお前に施したいやらしいTバック、これには特殊な機械をつけていてな。。」
説明する痴漢、見る見るリンの顔が青ざめる、、信じられないと。
彼女の淫具パンツに施したもう一つの仕掛け、小さな機械が取り付けられている。
これはゴーマ族が発明した最新のもので、取り付けた人やその周りの声を聞き取ることができ、そして姿も見ることができる。
つまり、離れながら、いつでもどこにいてもリンを監視下に置くことができるのだ。
リン(じゃ、じゃあ、、家の中でも、、あたしの裸も、、痴漢はいつも自分をいやらしい目で見てたんだ…!)
大きい屈辱が心を打ちつける。
しかしリンはそんな痴漢に対しもうどうする事もできず、十字架に縛り付けられテープで口を塞がれた屈辱的な格好のまま、文句も言えず抵抗もできず、黙って大人しくする。
どうにかしようと抵抗して動いたら、見張りの銃による脅しを受けるだけ、そして見えないが確実に観察している痴漢たちを喜ばせるだけ…。
そんなリンの格好と表情を愉しみながらさらに痴漢は続ける。
さらに、ついにあの媚薬のことまで話したのだ。
拉致された夜、バイブや突起に、特に陰部のバイブにたっぷりと大量に媚薬を塗りつけられたことを思い出し、さらにそれらが全て自分の急所に染み込んで自分を責め苛んでいる事に、そんなものを容赦なくたっぷりと塗り自分を辱めた痴漢に、屈辱と恐怖がした。
そして何と、最初に出会ったときの、駅で見かけたゴーマ族も3人の痴漢も皆、罠だったのだ。
それにリンはまた驚き、絶望感を深くする。
大きな罠に掛かってしまったことを再自覚したリン、何という事なのだ…。
全て計算されたことなのだ…。
痴漢され捕らえられ、恥ずかしい証拠をネタに脅され奴隷にさせられた事も。
媚薬入り淫具を女体の恥ずかしい箇所に仕込まれ色々なシチュエーションで嬲られた事も。
脅されて自分の大切な身体を心を蹂躙された事も。
全ては『ダイレンジャーの仲間への、ゴーマ族の人質にするため。』だったのだ。
そのためにわざわざ5日前からずっと、自分を女としてねちっこくじわじわと徹底的に辱め、そしてホウオウレンジャーとしても容赦なく嬲り上げ、結局思惑通り捕らえられてしまった…。
絶望に打ちひしがれてしまった。
負けた、、女として、そして戦士としても…。
そして発覚した媚薬への恐怖から、改めて感じたくない、と思う。
感じたら、また激しい疼痛に襲われる。
その苦しみは、5日間で余すことなく味合わされた。
だが、そんなリンに痴漢は耳元で淡々と。
痴漢「正午まで6時間か。。せめてもの情けだ。何時間かはずっとバイブで辱めてやるよ。イキたくてもイケない、快感地獄をたっぷりと味わえ。ベロリッ!」
おまけにスピーカー越しからとはいえ盛大に舌なめずりする。
リン「…っ!(いやぁ、、やめ、、て…!)」
声が出せないリンは、懇願することもできない、いや、懇願したとしても冷酷な痴漢は許してはくれない。
今もこうやって自分の苦しむ顔を見て聞いて愉しんでいるのだ…!
バイブの不規則なオンオフ・強弱・うねりに襲われ媚薬効果もあいまって身体は熱くなり、さらに時間が経つにつれ強くなる日差しに容赦なくじりじりと焼き付けられ、昨日の雨による湿度で蒸し暑く、汗が吹き出て頬や首筋を伝い流れ落ちる。
リン「んふっ…んぅっ…(あ、、熱い〔暑い〕…)」
照りつける太陽と高い湿気が暑く、さらにバイブによるねちっこい蹂躙で熱い。
濡れたままのスーツもすっかり乾いた、股間だけはじっとりと濡れていたが…。
……
とうとう太陽が南中高度まで上がった、正午になったのだ。
日差しが暑さを通り越して痛い。
ずーっとリンを責め苛んでいたバイブの緻密な甚振りも、1時間以上前に止んでいた。
だが、その後も時折思い出したように2度ほど、数分の刺激を与えられ、急な刺激に驚きくぐもったうめき声を上げ、疲弊しきっていた。
鋭い疼痛はまだ納まらない。
捕らえられてから、リンはずっと口に貼り付いて離さない粘着テープを剥がそうと口を動かしていた。
仲間だけは助けたい、声を出せさえすれば罠に掛からずに済む…。
そう思い、必死に声を出そうと、その声を出せないようにしている口を塞いだ粘着テープの除去に奮闘していた。
塞がれた口をわずかにもごもご動かし、口に貼られたテープのしわが揺れる、だがピッタリとくっついて彼女の口を離さない。
それに見張りを気にしながらだ、ちょっとでも気付かれると銃を突きつけられ、リンは怯えて動きを止める。
そして結果監視の目が厳しくなり、余計慎重になってしまう。
その上バイブによる嬲りと連日の甚振りによる疲れとこの蒸し暑い今の環境により、ほとんど抵抗らしい抵抗はできなかった。
結局リンの口の粘着テープは、流れ落ちる汗にもビクともせず、貼られた時と変わらず彼女の口を覆い塞いでいて、声を出せないようにしていた。
そして黒ベルトの拘束もだ。実はこのベルトには鉄鋼がまぶしており、非常に頑丈な作りなのだ。
そんなベルトで縛られてしまったリンは、ホウオウレンジャーといえどひとたまりもなく動けない。
焦りまくるリン、、絶望感が深まっていく。
リン「んっ…んぅ…っ!(皆捕まっちゃう、それだけは…いやだ!)」
涙を流しながら無駄な小さい抵抗を続ける…。
だが無常にも、スピーカーから正午のコールが来た。
痴漢「さあ、正午になったぞ。残念だったな、その程度の抵抗じゃ、ダクトテープはとても剥がせねえし、拘束ベルトはほどけねえよ。くはははは!」
リン「ん…!」
耳障りな声だ。自分の努力を全てあざ笑った。ずっと自分の抵抗を面白げに見ていたのだ。
思わずくぐもった声を出す。だが痴漢には伝わらなかった。
痴漢「さて、ショータイムの始まりだ。」
それから少し間をおき、痴漢は仲間にこの場所を連絡したことを知らせ、彼女は絶望におののく。
そしてとどめとして、
痴漢「お前は負けたんだ。負けた人間は利用されるだけだ。だが、それが女でよかったぜ。5日間、たっぷりと味わい愉しめたからな。ごちそうさん。くひひっ! さあ、今度はお仲間とご対面だ。仲良くな。ははははは!!」
いやらしい言葉責めをされ、リンは呆然として泣いてしまった。
結局、昨日はずす、と約束した淫具も着けられたままだ。
5日間、考えられる最悪の多数の残酷な責めを集中的にかつ持続的にされ、肉体的にも精神的にも余すことなく辱められた。
その責めを今日も上手く活用し、彼女を女としてでなくとうとう戦士としても辱めながら捕らえた。
捕らえられた後もひどい責めをされ、そして今度は仲間を手にかけるつもりだ、、そのために人質にされてしまった…。
自分のせいで、皆終わりだ、と絶望に涙を流す。
これから皆どうなってしまうのか、どうなるにしろ、捕らえられた自分ではどうすることもできない。
黙って、大人しくすることだけ…。
リン「んん…っ(みんな、、来ちゃダメ…っ!)」
無常な太陽だけが、彼女の身体を照り付け焼きながらその様子を眺める…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(終)